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デンマーク / Denmark 北欧留学大使

[北欧留学大使 #17] 修士論文特集(修士課程:Ren Matsuki)

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※2021年6月8日の情報です
※実際の投稿はコチラ


Hej!! Allihopa!!
こんにちは!松木です。今回は「修論の進め方」です。

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●修さん●

イギリスの修士課程の特徴の一つに、1年で修士号を取得できる点があります。具体的なスケジュールは大学やプログラムによって大きく異なりますが、3ターム(秋・春・夏)の中で講義、修論に取り組みます。私の場合は「授業4コマ+修論」で構成され、以下のようなスケジュールでした。

秋ターム(9月―12月):講義2コマ
春ターム(1月―3月):講義1コマ(春ターム後半に一応修論スタート)
夏ターム(4月―7月):集中講義1コマ(4月)9月初旬に修士論文提出

修士論文の指導教員が割り当てられたのは1月で、2月に修論概要・計画書を提出する必要がありました。指導教員との具体的なやりとりが始まったのは3月で、その後数ヶ月は月1回程度の対面指導、その後は都度メールでの指導を受けました。講義と修論が同時進行、各講義にはファイナルペーパーとして5000wordsの課題が課されることもあり、「あとは修論のみ!」というスケジュール感ではなく、忙しい時期もありました。日本に一時帰国しデータ集めもしながら、本格的に修論を書き出したのは、6〜7月ぐらいだったかなと思います。コツコツ出来ない自身の性格も相まって、一気に書いた感じです。

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●山瀬さん●

私の大学の修士課程では、1年目は授業のみを取り、論文のプロジェクトが始まるのは修士の2年目で、丸一年間の執筆期間があります。私の場合は、15年分のデータを解析するにあたって手順のアイデアがいくつかあり、そのための既存の関数などは存在しなかったので、最初の頃はプログラム作りと結果集めに費やしました。半年ほどで論文が書ける程度のデータが集まったので、先生と論文の構成や取り入れることを相談しながら執筆を進めていきました。執筆中も並行して様々なデータ解析を行いました。

基本的には週に1回監督教授(スーパーバイザー)とミーティングがあり、そのミーティング以外の時間は自己管理です。教授とのミーティングではデータの扱い方へのアドバイス、背景知識や最新の研究(個人授業のようになることもありました)、また解析結果を見てもらって、次にできることのアイデアや結果から分かることを議論していきました。教授とのミーティングには博士課程の方にも時々参加してもらってアドバイスやアイデアをいただいていました。授業には前の年にとった授業で、成績を改善したいものを2個履修していました。

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●マコトさん●

修士2年目の1年間(60hp)を修士論文の研究に使っており、その間、コースは取っていません。一部短期のコースも取りましたが1週間で終わるようなものでした。指導教官を含めたグループミーティングが週の始めにあり、その週にすることを共有します。研究を進める上で出てきた質問や議論したいことは別途、指導教官とのミーティングを設定して話します。
私の場合、実験を行うテーマなので、最初は文献からの情報収集や指導教官との相談によってResearch Questionと実験計画を考え、実験準備、実験、データ整理・分析、執筆という流れで行っています。執筆はIntroductionやMethod等、書ける部分はいつ書き始めてもOKという感じでした。その段階ごとに必要があれば指導教官と話して疑問を解消したり実験のトラブルシューティングなどをします。昨年9月から始めてこの6月に発表と修論提出を控えています。

*補足)hp= högskolepoängで、直訳すると大学での獲得ポイント。一般にいう「単位」と同義です。

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●ともよさん●

今年の1月半ばから本格的に修士論文期間が始まりました。一番最初にスーパーバイザーと緒にミーティングがありますが、そのあとは自分次第ですね。スーパーバイザーは私以外にも3人ほど生徒を持っていて、ミーティングは大体みんなで行います。必要があればスーパーバイザーとの個人ミーティングも行えますが、基本的にかなり自由奔放な感じです。スーパーバイザーによりますが一度3月半ばに中間報告みたいなのがあります。中間報告ミーティングではお互いの論文を読みあってフィードバックを行います。


✂︎—-ひと言メモ—–

文字数の関係上載せることが出来なかった「1日のスケジュール」についてですが、皆さんさほど大きな違いはありませんでした。基本的には決まり切ったルーティーンがあるというわけではなく、就活や仕事などと両立させながら進めていったようです。時期によって1日の動きが変わったりします(論文を読み込む時期や、ひたすら書く時期など)。

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次回は、「修論ってどれくらい書くの?」です!

●北欧のことをもっと知りたくなる豆知識●
LEGO🇩🇰の人形のデフォルトカラーが真っ黄色なのは、特定の人種の肌色に偏るのを避けるため。

■今週の大使:@renmatsuki

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