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デンマーク / Denmark 北欧留学大使

[北欧留学大使 #18] あさみさん:デンマーク・オールボー大学(修士課程)

POST 3

※2021年6月30日の情報です
※実際の投稿はコチラ


現地での勉強について

こんにちは😊今日は留学後の勉強についてお伝えします📖

始めに、私はオールボー大学のアーキテクチャ・デザイン学科 アーバンデザイン専攻というところに所属しています。


オールボー大学は実践を重んじたProblem Based Learning(PBL)という教育方法で注目されていて、実社会の問題を学術的な視点からどのように解決するかということに重きを置いています。セメスターごとに大小のプロジェクトがあり、そのプロジェクトに取り組む過程で実社会に応用できる知識等を身に着けられるようになっています。(2年間のセメスター構成等)


🍀セメスター構成について
オールボー大学の特色が一番出ているとの思ったのは、そのセメスター構成です。
先述のようにオールボー大学はProblem Based Learningというのを大切にしているので、まずセメスターごとに大きなテーマが決まっており(Sustainability, Mobilityなど)、主にセメスター期間を通して行う大きなプロジェクトモジュールでその問題に取り組むようになっています。しかしここで設定する問題はスケールが大きいため、他の専門分野の知識が必要になります。そこで専門知識を補う形で設けられるのが、1カ月ほどの短期集中的なコースモジュールです。例えば、Sustainabilityがテーマの時はHydrology(水文学)がコースモジュールとして、Mobilityがテーマの時はNetwork CityとMorphology(形態学)がコースモジュールとして設けられました。個人的にはコースモジュールの中で学んだことを1-2か月後にプロジェクトモジュールの中で一度思い出し、理解を深められるので、とても良い構成だなと思いました。(昨日お伝えした復習の良いタイミングとも重なっています💡!)


🍀試験について
オールボーは、デンマークの中でも特に口頭試験が多く行われているようです🗣個人的にはこの試験に大変苦戦しました。というのは、評価基準が日本と全く異なるためです。例えば何か算出するための公式があったとき、日本ではそれを「覚えているか」ということが重視されがちですが、デンマークでは「なんでそれが重要なのか」「実社会でどのように使えるのか」ということが重視されます。またプロジェクトを作った場合でも、その成果物と同じくらい(時にはそれ以上に)プロセスや、デザイン決定の理由など、背景が大事になります。例えるならば、日本では知識を既製品のように扱うことが多い(人によると思いますが、私はそうでした…。)デンマークの大学は知識を粘土のように捉えて、それをこねくり回して何か別のものを作ろうとすることに重きをおいているのだと感じました🧐デンマークではスタートアップ企業が多く、リノベーションを起こすようなアイデアも多く生まれているようですが、背景にはこうした教育方法があるのかなと思いました。


🍀試験対策について
デンマークでは、成績が7段階でつけられることが多いのですが、最初口頭試験を受けた時、成績は単位がもらえる最低点でした…🤣そこで次の試験に向けて行ったのが、自作のQ&Aシートと、オンライン英会話のCamblyです。具体的には、聞かれそうな質問とその答えを考えて、Camblyの先生との会話の中で適切なフレーズやワードを教えてもらう、という方法です。専門分野をキーワードに先生を探すことが可能なので、とても助けてもらいました。
最初の秋学期の試験の成績は単位が取れる1番下、下から2番目…といったものでしたが、この方法とグループの子のサポートのおかげで、春学期は主に上から2番目の成績を取れるようになりました🙌


🍀グループワークについて
オールボー大学の特徴でもあるようですが、グループ学習がほとんどです。メインとなるプロジェクトモジュールは5人ほどのグループで、短期集中のコースモジュールは2-3人ほどのグループで行われます。グループワークの中では互いに得意なソフトを教えあうということがよく行われて、それぞれのモジュールの中で新しいことにチャレンジする、ということが推奨されています💪
グループワークは合意形成など大変なこともありますが、ただ楽しい時間だけを過ごす関係ではないからこそメンバーのことを深く理解できるのだなと思いました。締め切り前に夜ご飯を一緒に食べたりするのも良い思い出になります🌸

突然の差し入れ


🍀日常学習について
毎日8:30-16:00は基本的にグループワークですが、そのほかの時間や土日も宿題をこなすことが多かったです🏠(グループごとに決めるのですが、基本的にみんなモチベーションが高いです。)
英語については、秋学期は主にシャドーイングと専門分野の単語勉強を、春学期は主にスピーキングとライティングの勉強をしていました。英語の勉強時間は1日1-1.5時間くらいで、あとは英語コンテンツを聞き流すようにしていました👂

質問等あればご連絡ください😊
明日は現地の生活についてお伝えします!

今週の大使: あさみ(@asami_grgr

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※当記事は、北欧情報…
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