[北欧留学大使 #8] 小田すみれさん：フィンランド・ケミヤルヴィ高校（高校留学）

Norr Ambassador 2023-04-02

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※2020年8月20日の情報です
※実際の投稿はコチラ

【学校の様子、高校の学校行事、放課後や休日の過ごし方】

まず、今日のインスタライブに来てくださった方々ありがとうございました。インスタライブ機能を使うのは初めてで、しゃべるのも得意ではないので、とても緊張していましたが、楽しんでいただけたのであれば嬉しいです。明日のインスタライブでは21時30分からユヴァスキュラ(Jyväskylä)大学に留学していたさやかさん(@_sayaaaa )と、フィンランドの教育や留学生活についてお話しします。

では本題に入ります。

⑴ 学校の様子
まずフィンランドの高校で学んで感じたことは、自由があふれていて生徒ものびのびとしていることです。法律を守る、常識に従うというのは前提ですが、それ以外は特に校則も服装のルールもありません。高校を3年で卒業すべきという考えもなく、2年半で全高校過程を修了する生徒、3年半或いは4年かけてアルバイトや専門学校と両立しながら卒業する生徒もいます。授業は大学のように選択制で自分の興味のある分野を中心に学びます。現地の生徒も個人個人の個性を大切にする国の教育を誇りに思うと言っていました。

また「エコで時代にあった学びを効率よく」という考えの基、電子化が進んでいます。私は教科書、ノート、試験、すべてラップトップを使用しています。私の町の高校では入学時に学校から全員ラップトップが支給され、無事卒業できればもらえるというシステムでした。

他方でフィンランド人の友達から日本の教育も良いという話も聞きました。毎日のホームルーム、学校祭や部活等集団で過ごす時間が多い日本の学校に対して、ここではそのような活動がほとんどなく、クラスメート同志の繋がりが薄いように感じます。勉強だけでなく、人間関係、集団の中で生きていく事を学ぶ点は日本の学校教育の特徴なのかなと思います。

⑵ 高校の学校行事
日本の高校と比較すると学校行事は少なく感じます。
大きな行事は高校2年生の冬にダンスイベント(写真3枚目)と高校3年生のペンッカリというイベント。ダンスは体育の授業で練習し、基本的には男女ペアで踊ります。ペンッカリは3年生が、卒業前に学校で大暴れをする日です。前日に校内を飾り付けを(これがかなりひどい)し、当日は仮装して、独自の歌を披露したり、マイクで叫びながら学校中を歩き回ります。この日は何をしても先生たちは何も言えません。(階段を水浸しにしたのは危険なので注意していましたが。)

あと私にとって最も印象的だったのは卒業式です。雰囲気が日本の卒業式とは似ても似つかず驚きました。5月の終わりまたは6月頭に行われる卒業式。私の通っている高校では全生徒、先生、保護者と地域の方々が参加します。女の子はドレス、男の子はスーツでおめかししていてとてもきれいでした。式は演奏からはじまり、挨拶、斉唱、そして卒業帽の授与と続きます。歌や演奏はこれから始まる夏を連想させるようなさわやかで楽しい曲ばかり。卒業する生徒も泣いている人は見当たらず、やっと卒業できる嬉しさ、これから始まる新しい生活をわくわく待ちわびる気持ちが表情から伝わってきました。以前の私にとっての卒業のイメージは「さみしい、涙、別れ」というのが強かったのですが、このフィンランドの卒業式をみて、こういうのもありなんだと新鮮でした。私も2年後笑顔で胸を張って卒業生としてこの場に立ちたいと、あの時強く思ったのを覚えています。(※今年は新型コロナウイルスの影響で通常通りの卒業式はできていません。)

他にもクリスマスパーティーやルシア祭、スキー場に行く日などがありましたが、全員強制参加の行事はひとつもありません。私のクラスメートは8割以上が参加していました。(他の国の高校のイベントでおすすめのがあればコメントで教えてください)

(3) 放課後や休日の過ごし方
最近は休みの日に、趣味の楽器演奏や料理をする時間が増えてきましたが、まだやはり勉強に費やす時間が多いです。フィンランドの高校には部活はありませんが、地域のチームやグループに入ってスポーツや音楽、ダンスなどを習っている生徒は多くいました。私も昨年からヴァイオリンのレッスンを受けています。田舎なので遊ぶのは誰かの家が多いです。