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フィンランド / Finland 北欧留学大使

[北欧留学大使 #8] 小田すみれさん:フィンランド・ケミヤルヴィ高校(高校留学)

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※2020年8月21日の情報です
※実際の投稿はコチラ

【私の日記から】

Moi!すみれです。

時には長く、時には一瞬に感じた2年間。夏休み中に高校1年生の時に書いた日記を見つけて読み返していました。
その中で、このことについてみんなにシェアしたい!と思った出来事4つです。


1)アイススイミング(2019年2月)
氷点下の中湖に飛び込んだ話です。
私の住んでいる地域では11月くらいから5月頃まで湖に厚い氷が張り、その上でスノーモービルやクロスカントリーを楽しみます。

この氷に穴をあけ、水に飛び込んで泳ぐものがアイススイミングです。

信じがたいかもしれませんが、これが本当に気持ちよくてリフレッシュできるのです。冷たい水の中に入るのは勇気がいりますが、最初の衝撃と体の感覚がなくなる感じは束の間で、水中から出ると血液の循環がよくなり、体がぽかぽかし始めます。

私たちは2月の下旬、気温-7度、体感温度-14度の日、学校帰りにクラスメートと泳ぎました。湖に飛び込む、上がる、というのを3から5回ほど繰り返し、その後サウナに駆け込みました。

フィンランドでは、朝にアイススイミングをしてから仕事に出かける人もいるそうです。私は学校前に湖に行くことはできませんが、毎週でも通いたい冬のアクティビティになりました。

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2)市議会見学(2018年9月)
公民の授業の一環で実際にケミヤルヴィ市の議会の本会議を傍聴させていただいたときのことを綴りたいと思います。

人口七千人ほどの町のことなので規模が大きくなるとまた異なるかもしれません。ケミヤルヴィ市の場合は27名の議員で構成されていて、4年おきに選挙で住民から選ばれます。大部分がどこかの政党に属しています。ちなみに高校の公民の先生も市議会議員の一人でした。

会議が開かれたのはフィンランドらしい木造のすてきな議会室で、中に入ってまず驚いたのはスーツを着ている人がほとんどいないということです。シャツを着ていてもネクタイはなし、または普段着のような格好の人もいました。威張った感じは全くありません。更にりんごやクラッカーなどの軽食を持ってきて食べている議員さんもいました。議論には熱がはいり、活発な意見交換が行われていました。旅行ではできない貴重な経験ができてよかったです。

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3)クリスマス(2018年12月)
クリスマスはフィンランドでは最も盛大で重要な行事です。このシーズンになると町のあちこちでメリークリスマスの声が聞こえ、アドヴェントカレンダーで日数をカウントダウンして、みんなクリスマスを心待ちにしています。
イブ、当日は親戚が集まり家族で過ごします。私はホストファミリーのおばあちゃんの家のパーティーに参加させていただきました。
キャンドルが灯り、お菓子の焼けるかおり、子供たちの笑い声とクリスマスソングが聞こえます。

外は氷点下20度、日照時間は2時間ですが家の中はあたたかです。クリスマスディナーは各家庭によって異なりますがリビングルームの暖炉で1日かけてお肉を焼くのがしきたりという家もありました。それから伝統的なクリスマスケーキ、パイ、ジンジャークッキーを頬張り、グロッギを飲むのは私のお気に入りの時間です。

フィンランドで迎える初めてのクリスマス。ホストファミリーや友達の家族と過ごせて幸せです。

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4)オーロラ(2018年9月)
9月のある日、22時頃、「すみれ、今すぐ家の外に出て!空を見て!」と友達から電話があり、何事かと思いながらもパジャマで外へ飛び出しました。

空を見上げると、そこにはオーロラが。形、色を変えながら北国の大空を舞う光のリボン。一目見ることをずっと心待ちにしていたので、とても嬉しかったです。

フィンランド国内でも南部ではオーロラは見えません。氷点下30度にもなるラップランドは、フィンランドの中でも1年を通して特に空の美しい場所です。

そして最近、キャンドルをよく目にします。家々の窓辺、玄関、食卓にともる小さなひかりは私たちのこころをほんわかさせてくれます。

日照時間が短くて暗く、寒い冬だからこそ、オーロラやキャンドル、温かいひかりを大切にするフィンランド人のこころに、さらにひかれていきました。


◾️今週の大使 @sumire.re

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