日本からはるばる北の国ノルウェーの首都オスロに到着。
土曜日の午後7時を少し回った頃。
長時間のフライトの疲れから「今日はそのままホテルでゆっくりしよう。」
そう思って足早にホテルに行き着き、ビールでも飲もうと近くのスーパーに出かける。
「これがノルウェーのビールかぁ」と心を躍らせながらレジに向かう。
そして店員から一言「You can’t buy.」
いや、さすがにこれくらいの英語はわかる、けど心の中で一言
「What?」
「えっ、なんで買えないの?お金もパスポートも持ってるのに。未成年じゃないよ。」
以上、フィクションです。(※話をわかりやすくする為に作った架空のお話です)
そう。買えないんです。
ノルウェーではそう簡単にお酒を買わせてくれません。
だからお酒が好きな方は要チェックです!!
ノルウェーのお酒事情
ノルウェーでは18歳から飲酒が認められています。飲酒とは別でお酒を買える年齢があるんです。それもアルコール度数で違う。ここがややこしいですね。
ビールなどアルコール度数の低いものは18歳から買えるのですが、アルコール度が高いリキュールなどは20歳から。
いつ、どこで買えるの?
時間帯と場所によって買えるお酒の種類が違うんです。
お酒が買えるのは大きく2箇所
①スーパーと②Vinmonopoletです。
まず、①スーパーで売っているお酒はアルコール度数が4.7%以下のもの。ビールやサイダーがほとんどです。スーパー自体は22〜23時まで開いているところが多いですが、お酒を買えるのは、、
●平日:午後8時まで
●土曜日:午後6時まで
●日曜日・祝日:終日購入不可
基本的に日曜日はお店自体が開いていない可能性が高いので手に入れるのは難しいですね。
次に②Vinmonopoletについて。
これは直訳すると”ワインの独占”(Wine Monopoly)で、ここは国営の酒屋です。ノルウェーにはこのVinmonopoletが272店舗あります。
ウィスキーやウォッカのようなアルコール度数(4.7%以上)の高いものはここでしか買えないんです。ここでは世界各国のリキュールやワイン、ビールがたくさん揃っています。種類は少ないものの、日本のビール、日本酒などもあることが多いです。
営業時間はというと、
●平日:午後6時まで
●土曜日:午後3時まで
●日曜日:定休日
※店舗によって営業時間は異なります。
かなり厳しいですね。日本だったら、残業などしてたら絶対に買いに行けない。。
バーに飲みに行ったらビール一杯1000円以上かかるのは当たり前。大人であっても年齢確認されることが多いので、パスポートは常に持ち歩いた方がいいかも。特に若くみられがちな日本人はチェックされる可能性が高いです。
うーん、ノルウェーでたくさんお酒を飲むのは難しそうですね。せっかくの旅行だからお酒も楽しみたい!そういう人は特にノルウェーでの厳しいお酒事情を知っておきましょう。
参考:
https://awcoslo.org/alcohol-in-norway
文筆家、写真家、イラストレーター。学部時代のスウェーデン留学が大きな転機となり、北欧のウェルビーイングを身体で学ぶべく、ノルウェーとデンマークの大学院に進学。専門は社会保障、社会福祉、移民学。2021年6月両国にてダブルディグリーで修士号取得後、帰国。現在は、アニメーション業界に飛び込み、ストーリーテリングの観点から社会へ働きかけるべく活動を広げている。フリーランスとしても活動している。又、北欧情報メディアNorrから派生した「北欧留学大使」を主宰し、北欧留学支援もしている。
■これまでの活動歴:「令和未来会議2020”開国論”(NHK)パネリスト出演」、「デモクラシーフェスティバル2020(北欧5カ国大使館後援)イベント主催」、その他講演多数