北欧5カ国の中でも唯一ユーロを採用しているフィンランド。それでも、他の北欧諸国と同じように物価は高い。
フィンランドへの旅行であれ生活であれ、特に消費税率の高さに驚く人も多いかもしれません。そんな現地での生活と切り離すことのできないフィンランドの消費税の仕組みについてサクッと見ていきましょう!
フィンランドの消費税
フィンランドの消費税は24%とされることが多いですが、「軽減税率」を採用しているので厳密には3つに分かれています。小さいものから見ていきましょう。
①10%
- 交通機関
- 宿泊
- 書籍類(本、定期刊行誌など)
- 新聞
- 医薬品
- 映画鑑賞
- イベント参加
- トレーニング・ジム
②14%
- 飲食料品
- 外食
- ケータリング
※アルコール、タバコ類は24%
③24%
その他の商品・サービス
飲食料品などの生活必需品は低めに設定されている印象です。ただ、以下の例外もあります。
●スポーツマッサージセラピー(Pekka):基本的な身体マッサージには消費税が課されておらず0%ですが、リラクゼーションなど追加でのケアは24%の税率が課されます。また、Pekkaで販売されるトレーニング商品なども同様に24%の消費税が課されています。
●歯科検診:基本的に歯科検診には消費税が課されていません。しかし、ホワイトニングなどの審美歯科については24%の消費税がかかります。
軽減税率が多用されることの多い北欧の消費税率。国ごとに税率も違えば、対象商品・サービスもそれぞれ異なります。少しややこしいですが、旅行や生活をする上で少しばかりの節約に繋がるかもしれません!ご参考にどうぞ!!
参考:
VEROSKATT「Rate of VAT」https://www.vero.fi/en/businesses-and-corporations/about-corporate-taxes/vat/rates-of-vat/
文筆家、写真家、イラストレーター。学部時代のスウェーデン留学が大きな転機となり、北欧のウェルビーイングを身体で学ぶべく、ノルウェーとデンマークの大学院に進学。専門は社会保障、社会福祉、移民学。2021年6月両国にてダブルディグリーで修士号取得後、帰国。現在は、アニメーション業界に飛び込み、ストーリーテリングの観点から社会へ働きかけるべく活動を広げている。フリーランスとしても活動している。又、北欧情報メディアNorrから派生した「北欧留学大使」を主宰し、北欧留学支援もしている。
■これまでの活動歴:「令和未来会議2020”開国論”(NHK)パネリスト出演」、「デモクラシーフェスティバル2020(北欧5カ国大使館後援)イベント主催」、その他講演多数