[暫定版]北欧までどうやって行く?2020年エアライン別まとめ
観光客誘致に積極的な昨今の日本ですが、嬉しいことにそれは北欧諸国も同じです。
日本政府観光局(JNTO)による統計データでは、2017〜2018年の訪日観光客数は北欧4カ国(アイスランドはデータなし)とも増加していて、特にデンマークからの観光客が前年比20%ほど増加しています。日本から北欧諸国への出国者数も同様に増加しています。
2020年3月29日(日)より、羽田空港の昼時間での国際線発着枠が拡大することにより、日本と北欧の運航便でいくつか変更点があります。中でも大きな変化が、先日発表された羽田−ストックホルム便の就航です。
これを決めたのは全日本空輸(ANA)です。来年のサマーダイヤから羽田−ストックホルム間での就航が始まります。又、フィンエアーでは今年の12月より17年ぶりに札幌−ヘルシンキ便を就航することになっています。下記にまとめた、各エアラインごとの変更点で詳しくご確認ください。
そんな近年大きく変動している日本と北欧の空の玄関について、グラフィックとともにまとめました。渡航をお考えの際にぜひご活用ください。
※注意点としては、成田発着便と羽田発着便です。距離が近いので、見間違いにはご注意ください。
※尚、下記グラフィックは2020年のサマーダイヤの路線を表しています。現状の路線ではありません。
グラフィックで確認した就航都市について、各エアラインごとにまとめました。
全日本空輸(ANA)
先日のニュースで北欧界隈を騒がせた、羽田−ストックホルム便。2020年のサマーダイヤから就航します。日本のエアラインでストックホルムと日本の都市が就航するのは、史上初めてのようです。
ANA公式HPによると、航空券の予約、販売開始時期は2019年12月中旬を予定しているとのこと。運航開始日、運航ダイヤなどの詳細については改めて案内があるようです。
羽田−ストックホルム線に関する詳細はコチラ(全日本空輸HP)
[2020年サマーダイヤ就航都市情報]
羽田(HND)− アーランダ(ARN)
[全日本空輸HP]
https://www.ana.co.jp/ja/jp/international/
日本航空(JAL)
日本航空での変更点です。これまでフィンエアーとのコードシェア(共同運航)を含めて、成田−ヘルシンキ便が就航していました。
羽田空港の昼時間での国際線発着枠拡大に伴って、このうち一部の便が羽田発着になります。つまり、JAL利用時のヘルシンキまでのルートがこれまでの成田発着に加えて、羽田発着にも拡大するということです。
JAL公式HPによると、変更日は羽田発の便で2020年3月29日(日)から。ヘルシンキ発の便は3月28日からのようです。
増便ではなく、一部便での発着地の変更になるので、ご予約の際は改めてご確認ください。
※2020年3月29日からの一部変更に関してはコチラ(日本航空HP)
[2020年サマーダイヤ就航都市情報]
成田(NRT)− ヴァンター(HEL)
羽田(HND)− ヴァンター(HEL)
[日本航空HP]
https://www.jal.co.jp/inter/
フィンエアー(Finnair)
日本から最短でいけるヨーロッパの国フィンランド。そのシンボルとも言えるフィンエアーは日本の複数都市に就航しています。日本からヘルシンキへのアクセスが良い上に、ヘルシンキはヨーロッパのハブ空港としての重要(ヨーロッパ100都市以上に乗り換え可能)であることからヘルシンキ経由でヨーロッパに入る人も多いかもしれませんね。
現在のヘルシンキとの就航都市の運航頻度は以下の通り。
- 成田空港(NRT):週14便
- 中部国際空港(NGO):週7便
- 関西国際空港(KIX):週10便
- 福岡空港(FUK):週3便
フィンエアーでの変更点は大きく3つ。
1つ目は、冒頭でもご紹介した札幌便の再就航です。実に17年ぶりの就航で、2019年12月15日(ヘルシンキ発)より就航が開始します。札幌発は12月16日から。週2便での就航予定です。発着時間等については追ってお知らせとのこと。
※札幌を午前中に出発し、ヘルシンキは夕方に出発。
2つ目は成田発着便の一部変更です。先ほどのJALと同じように、2020年サマーダイヤから羽田空港からの発着便ができます。
そして最後に、関西路線が2020年サマーダイヤから2便増便することになっています。合わせて、週12便になります。
※札幌便についてフィンエアー公式HPではコチラから。
※2019年10月27日(日)~2020年3月28日(土)のウィンターダイヤ時刻表はコチラから。
[2020年サマーダイヤ就航都市情報]
新千歳(CTS)− ヴァンター(HEL)
成田(NRT)− ヴァンター(HEL)
羽田(HND)− ヴァンター(HEL)
中部国際(NGO)− ヴァンター(HEL)
関西国際(KIX)− ヴァンター(HEL)
福岡(FUK)− ヴァンター(HEL)
[フィンエアーHP]
https://www.finnair.com/jp-ja
スカンジナビア航空(SAS)
スカンジナビア航空は近年の就航状況の変更はなさそうです。変わらず、成田−コペンハーゲン便が就航しています。
[2020年サマーダイヤ就航都市情報]
成田(NRT)− カストラップ(CPH)
[スカンジナビア航空]
https://www.flysas.com/jp-ja/
参考:
日本政府観光局(JNTO)「2018年 国籍別 / 目的別 訪日外客数 (確定値)」
https://www.jnto.go.jp/jpn/statistics/tourists_2018df.pdf
文筆家、写真家、イラストレーター。学部時代のスウェーデン留学が大きな転機となり、北欧のウェルビーイングを身体で学ぶべく、ノルウェーとデンマークの大学院に進学。専門は社会保障、社会福祉、移民学。2021年6月両国にてダブルディグリーで修士号取得後、帰国。現在は、アニメーション業界に飛び込み、ストーリーテリングの観点から社会へ働きかけるべく活動を広げている。フリーランスとしても活動している。又、北欧情報メディアNorrから派生した「北欧留学大使」を主宰し、北欧留学支援もしている。
■これまでの活動歴:「令和未来会議2020”開国論”(NHK)パネリスト出演」、「デモクラシーフェスティバル2020(北欧5カ国大使館後援)イベント主催」、その他講演多数