こんにちは、NorrライターのRenです。6月の北欧(ノルウェー)の様子をお届けします。今月は何と言っても夏至があった月です。スウェーデンのように盛大に夏至祭を祝うことはないようですが、一年で一番日照時間の長い月なので、ノルウェー人達はもっぱら外でのんびりとしています。
私事ではありますが、6月は色んな所に足を伸ばしてバタバタしていた月でした。大学院生としてノルウェーで生活していますが、プログラム上次のセメスター(9月)からデンマークに移動になります。それまでの期間を使って、首都オスロへ7月から移動することになっているので、スタヴァンゲルでの生活は6月をもって終わりです。
今月はスタヴァンゲルの観光名所である「プレーケストーレン」に行ったり、ノルウェー第2の街にして世界遺産に登録されている「ベルゲン」にも数日間滞在していました。そんなノルウェーを代表する名所と、これまで住み慣れたスタヴァンゲルのローカルな街の様子をダイジェストでお届けします。
それでは、どうぞ!
まずは、スタヴァンゲルの街並みから。ここは中心部に位置する港の様子です。かねてから水産魚や造船業で発達したスタヴァンゲル。今もその名残は“色濃く”残っています。
今となっては石油ガス産業とフィヨルドを利用した観光業が特に盛んで、世界中から沢山のビジネスマンや観光客がやってきます。
こちらもスタヴァンゲルより。1枚目とは違った角度から撮ってみました。時期によって変わりますが、こうして大きなクルーズ船が停泊している風景をよく目にします。
が、今年はコロナウイルスの影響あってかきっと例年よりも静かな観光シーズンを迎えています。
こちらもスタヴァンゲルより。旧市街と呼ばれる通りがあって、そこはこんな風にして石畳になっています。今の季節は沢山の植物が綺麗な花を咲かせる時期です。真っ白な壁、橙色の屋根、絵の具のような水色の空、それから新緑の緑と桃色の花。派手過ぎずも、カラフルな街並みが印象的です。
去年の8月にこの通りを初めて歩いた日を思い出しました。
中心部に構える魚介料理が一押しのレストランです。その名もFISHTORGET。「Fish Mart」という意味ですね。
この日は平日だったので、そこまで人が居ませんでしたが週末になると沢山の人がお店にやってきます。外のオープンスペースにテーブルを並べて燦々と太陽の光が降り注ぐ中、白ワイン片手に陽気におしゃべりをしている人を見るとなんだか自分も嬉しくなります。
この写真をみて名前をサッと言えたら北欧上級者かもしれません。ここはスタヴァンゲルの近くにあるリーセフィヨルドに突き出た一枚岩です。「プレーケストーレン(Preikestolen)」として広く知れ渡っています。英語ではPulpit Rockと呼ばれていますね。
ここからの景色を見に、日本だけでなく世界中から沢山の観光客が駆けつけます。
違うアングルから見たプレーケストーレンです。この角度から見るといかに断崖絶壁かがわかると思います。高さは604mです。中には、端っこに座って足を乗り出している人も。見ているだけで手汗をかきそうですね。
雄大な自然で有名なノルウェーの中でもトップレベルで有名で人気のある屈指の観光地です。
プレーケストーレンとは直線関係ありませんが、こんな一枚はどうでしょうか?プレーケストーレンへ向かって歩いている最中に思わず二度見をしました。お母さんの背中をよく見ると赤子の頭が見えますね。山登りにまで赤ん坊を連れて行くのはノルウェーならではかも?
これなら生まれながらにして「自然と共にある」と言われても頷けます。本当にノルウェー人が自然が好きなようです。
こちらはどこで撮った一枚かわかりますか?SNSやメディア、本で目にしたことのある人は少なくないかもしれません。
ここは首都オスロに次いで、ノルウェー第2の街であるベルゲンです。港沿いのブリッゲン(写真の建物)が世界遺産に登録されていることで有名ですね。1枚目、2枚目の写真と見比べてみてどうですか?
スタヴァンゲルもベルゲンも海洋都市として発展してきましたが、ベルゲンの方が圧倒的にパワーがあり、賑やかです。街の規模感もスタヴァンゲルの3倍、それ以上といっても過言ではありません。
ここはベルゲンのフィッシュマーケット(Fish Market)です。中心部にマーケットがあり、そこにいくつかのレストランが併設されています。ノルウェーで獲れた新鮮な海の幸を味わうならベルゲンが一番かも!?
最後もベルゲンから。ベルゲンは山に囲まれているのですが、いちばん有名なのがフロイエン山。ハイキングコースはもちろんあるので小一時間ほど歩くと見晴らしの良い景色を楽しむことができます。ケーブルカーでも登れるのでぜひここからベルゲンを一望したいですね。
今月はスタヴァンゲルの街並みに留まらず、大自然が作り出したプレーケストーレンやベルゲンからノルウェーの今をお届けしました。
今回の写真展を持って、スタヴァンゲルからの様子は以上になります。昨年10月より定期的に写真展を開催してきました。少しでもスタヴァンゲルの魅力をお届けできていれば幸いです。
7月は首都オスロからお届けできるかと思います!
乞うご期待!!
それでは!!
Ha det bra!!
文筆家、写真家、イラストレーター。学部時代のスウェーデン留学が大きな転機となり、北欧のウェルビーイングを身体で学ぶべく、ノルウェーとデンマークの大学院に進学。専門は社会保障、社会福祉、移民学。2021年6月両国にてダブルディグリーで修士号取得後、帰国。現在は、アニメーション業界に飛び込み、ストーリーテリングの観点から社会へ働きかけるべく活動を広げている。フリーランスとしても活動している。又、北欧情報メディアNorrから派生した「北欧留学大使」を主宰し、北欧留学支援もしている。
■これまでの活動歴:「令和未来会議2020”開国論”(NHK)パネリスト出演」、「デモクラシーフェスティバル2020(北欧5カ国大使館後援)イベント主催」、その他講演多数