日本ではあまり馴染みの無い果物、クラウドベリー。
北欧では「北極圏の金」「森の金」とも呼ばれ、その名の通りフィンランドの2ユーロ硬貨にはクラウドベリーがデザインされています。
クラウドベリー
クラウドベリーは日本名では幌向イチゴ(ホロムイイチゴ)と呼ばれ、主に北半球の寒帯、亜寒帯地域に分布するキイチゴ属の果実です。日本名は発見された北海道の岩見沢市郊外の幌向(ホロムイ)地区から由来しており、日本では北海道や東北地方の一部などに分布しています。
クラウドベリーのシーズンは7月の終り頃~8月初めというとても短い期間。
栽培が非常に難しく、野生で生えている状態から摘まれるものがほとんどであるため、貴重なベリーとして知られています。
北欧では
日本の食卓で見かけることは珍しいクラウドベリーですが、北欧ではそれを食べる習慣があり、多くはラップランドなどの寒い地域で育って摘まれ、ケーキやアイスクリームに添えたりジャムやリキュールに加工したりなどして楽しまれます。
筆者もスウェーデンのラップランド地方で食べたことがあるのですが、酸味と甘みのバランスが取れているベリーで、プチプチとした食感が印象的でした。食感はラズベリー、味はあんずに似ており、今まで食べたことのない味であったのを覚えています。
今回は、日本の食卓では見かけることがないであろうクラウドベリーについてご紹介しました。
皆さんご存知でしたか?
まだ食べたことのない方は、北欧へ行かれる際にぜひお試しください!
参考:European Central Bank HP 「Finland」
https://www.ecb.europa.eu/euro/coins/html/fi.en.html
European Central Bank Instagram
https://www.instagram.com/p/BveUkp0AD20/
国立研究開発法人 森林研究、整備機構 森林総合研究所
「自然探訪2010年10月 ホロムイイチゴ」
https://www.ffpri.affrc.go.jp/snap/2010/10-rubus-chamaemorus-l.html
Swedish Food.com 「Cloudberries」
http://www.swedishfood.com/cloudberries
スウェーデンで約一年間過ごした後、’’日本にはない価値観を届けよう’’と、RenとNorrを開設。
世界最北端の都市を訪れたり、北極圏でトレッキングしたりと冒険が生き甲斐。