こんにちは!Mioです。今日はデンマークの歯医者事情についてご紹介します。
その前にまずはデンマークの医療制度について簡単にご説明します。
デンマークと言えば・・・
医療費無料!!!
原則として国民からの税金により賄われています。
デンマークは「region(レギオン)」と呼ばれる5つの広域な自治体に分かれており、医療は「国」ではなく、このレギオンが管轄しています。
また日本とは異なり、プライマリ・ケアという仕組みが採用されています。
病気になった場合、いきなり病院へ行くのではなく、まずは家庭医の診断を受けます。
この家庭医とは国民一人ひとりに割り当てられている主治医のこと。
症状が重度の患者のみが、家庭医からの紹介状を持って、病院や専門医にかかるというシステム。
しかし・・・
歯科治療の場合は例外で、治療費が18歳以上の場合有料となります。歯の健康に関して、18歳以上は「自己責任」と考えられているそうです。
ちなみに18歳以下の場合は、学校で定期検診が行われ、治療、さらには矯正までもを無料で受けられるそう!
実は私自身デンマーク留学時に虫歯になってしまいました・・・泣 ここからは自身の体験談を。
困ったことは大きく3つ
➀予約が取れない ➁治療費が高額 ➂何言っているのか分からない
以下順番にご説明します
➀中々予約が取れない
知り合いの方にいくつか歯医者を紹介してもらい問い合わせると「新しい患者はとっていない」「新規だと3〜4ヶ月待ち」と言われ中々予約が取れず・・・最終的には大学病院の救急で診てもらうことになりました。
成人であれば1年に1回の定期検診が推奨されているなど、デンマーク人は「歯を健康に保つ」という意識が高く、そのため一つの歯科が抱える患者の数が多くなるそうです。
➁治療費が高額
先ほども述べたように、歯科治療は18歳以上の場合原則として有料。
虫歯1本削って補填の治療にあたり約1000DKK(当時のレートで約2万弱)でした。帰国後日本で再度治療した際は約5000円だったので、倍以上の負担となってしまいました。
デンマーク人は、個人で歯科保険に入ったり、わざわざ治療費の安く済むドイツまで行く人もいるんだとか!
➂何言っているのか分からない
これには個人差があるかもしれませんが、当時の私は英語もデンマーク語も100パーセント理解できる訳ではなかったので、終始ビクビク・・・
日本でもお医者さんや歯医者さんにかかる時は不安ですよね。その上言語の壁もあるとなるとさらに不安は大きくなります。
今回は私の体験談を交えながらデンマークの歯医者事情についてご紹介しました!
デンマークのみならず海外では医療費が高額になるケースが多いです。外国に長期滞在する際は、事前に日本で歯や身体のメンテナンス済ませておきましょう!
参考文献:
在デンマーク日本国大使館/デンマークの医療制度
International community
Prestige international
フェレスデザイン株式会社
2018年9月より10ヶ月間デンマークの大学に留学、その後2ヶ月のボランティアを経てデンマークがもっと大好きになりました!Norrを通じて、実際に生活して得られた気づきや学び、そして魅力をどんどん発信していきたいです!興味分野は北欧の福祉制度、教育、サステナビリティ。