発明王と聞いて誰を思い浮かべますか?かの有名なトーマス・エジソンが浮かんだ人が多いのでしょうか?エジソンといえば蓄音機、白熱電球、キネトスコープを発明したことであまりにも有名ですね。
※キネトスコープ:撮影した映像を映し出す投影機
でも、みなさん!スウェーデンも負けていませんよ!!
1000万人の小国スウェーデンからも、僕たちが毎日使っている数々のものが生まれてきました。
今回は呼び声高いスウェーデンの発明10選をご紹介します。
ペースメーカー
ペースメーカは心臓に電気振動を与えて心臓の拍動の助けをする医療機器ですよね。実は現在使われているペースメーカーはスウェーデンで開発されたんです。1958年にルーン・エルムクビスト(Rune Elmqvist)氏らによって開発が進められて、実用化に至りました。
3点式シートベルト
ボルボ社(Volvo)のエンジニアであったニルス・ボーリン(Nils Bohlin)氏によって発明されました。今では主流になった3点式のシートベルトですが、この発明によって安全性が一気に高まったようです。安全面での大きな発明と言えます。1959年に発明されました。
GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)
いまや欠かせない存在となったGPS。どこに行くにもGPS使わずしてはいけないと行っても過言ではありません。アメリカ合衆国によって運用されているGPSですが、その背景にはスウェーデン出身の技術者ホーコン・ランス(Håkan Lans)氏による尽力がありました。
テトラパック(Tetra Pak)
スーパーで牛乳瓶を見かけることがなくなった今日、替わって牛乳パックが使われていますね。この紙パックはスウェーデンのテトラ・パック社によって開発され世界中で使われているんです。日本でも当たり前のように使われているので、ぜひ家にある牛乳パックを確認してみてください。「Tetra Pak」の文字があるはず。
受話器
携帯電話、スマートフォンが普及してから個人での利用が減った固定電話ですが、その受話器を実用化したのはスウェーデンだったんです。1885年に発明されました。
安全マッチ
安全マッチが開発される前は容易に発火してしまう「黄燐マッチ」というもので、火災事故が多発していました。安全マッチは「赤燐マッチ」というもので、1825年に開発されました。これによって自然発火しにくくなりました。
ダイナマイト
スウェーデンを代表する科学者アルフレッド・ノーベル(Alfred Nobel)のあまりにも有名な発明です。もともと土木部門などのトンネル開発などで需要の高かったダイナマイトですが、いつしか大量虐殺のための道具に変わり果ててしまいました。ダイナマイトの特許によって莫大な資産を手にしたノーベルは自身の遺言でノーベル賞という世界で一番名誉ある賞を創設しました。ダイナマイトの発明よりもノーベル賞での知名度の方が高いかもしれませんね。
パソコンマウス
日常的にも幅広く使われるパソコンのマウスはスウェーデンで生まれました。これを発明したのはホーコン・ランス(Håkan Lans)氏です。先ほど紹介したGPS開発に尽力した方です。IT分野で偉業を成し遂げた方ですね。※ちなみにマウスの移動距離を表す単位は「ミッキー」です。
ファスナー(ジッパー)
洋服に付いているファスナー。筆箱に付いているファスナー。何かと使われることの多いファスナーですが、実はスウェーデンで発明されたものなんです。1913年に発明されました。
セ氏温度計
日本では気温を表すとき、「10℃」などと書きますよね。この「℃」は実はスウェーデンの科学者アンデルス・セルシウス(Anders Celsius)氏に由来しているんです。最近は温度計を見ることは少なくなりましたが、セルシウスなしには今のように温度を伝えられなかったと思うと、スウェーデンが生んだ偉大な功績ですね。
いかがでしたか?スウェーデンも列記とした発明大国だったんです。
最近はIT分野で様々なサービスを世に送り出しているスウェーデン。
SpotifyやSkypeなんかはその典型です。
今後とも発明大国として僕たちの生活を豊かにしてくれること間違いなしです!
参考:
The Local se HP
https://www.thelocal.se/20081110/15578
マッチの歴史:
http://himeji.jibasan.jp/match/invention/index.html
ノーベル・ダイナマイトについて:日本科学未来館HPより
https://blog.miraikan.jst.go.jp/topics/20121007post-248.html
文筆家、写真家、イラストレーター。学部時代のスウェーデン留学が大きな転機となり、北欧のウェルビーイングを身体で学ぶべく、ノルウェーとデンマークの大学院に進学。専門は社会保障、社会福祉、移民学。2021年6月両国にてダブルディグリーで修士号取得後、帰国。現在は、アニメーション業界に飛び込み、ストーリーテリングの観点から社会へ働きかけるべく活動を広げている。フリーランスとしても活動している。又、北欧情報メディアNorrから派生した「北欧留学大使」を主宰し、北欧留学支援もしている。
■これまでの活動歴:「令和未来会議2020”開国論”(NHK)パネリスト出演」、「デモクラシーフェスティバル2020(北欧5カ国大使館後援)イベント主催」、その他講演多数