皆さんはどんなスポーツをしますか?
サッカー?野球?バスケ?テニス?
世界にはまだ知らないスポーツがたくさんあります。
日本を代表するスポーツといえば相撲、柔道、剣道などがありますよね。
(どうも日本には国技というものは正式に定められてないよう)
フィンランドはというとあるんです。
フィンランド固有のすごく独特なスポーツが。
体をしっかり使うのでれっきとしたスポーツといっていいのでは。
そう、
携帯電話投げ選手権
なにそれ?耳を疑った方もいるかもしれませんね。
ちゃんとした国際大会まであるんですよ。
読んで字のごとく、携帯電話を投げる競技です。
とりあえず、どんな大会なのか見てみてください。
いつから生まれたの?
2000年にフィンランド南東部の街サヴォンリンナ(Savonlinna)で始まりました。
誰が始めたの?
フィンランドの翻訳企業Fennolinguaが始めました。
なぜ始まったのか?
かの有名なNokia(ノキア)のお膝元として知られるフィンランドだからこそ始まったのか?大会の公式サイトが閉鎖されているようなので、正確な情報であるか確証はありません。
当時、フィンランドの湖に使われなくなった携帯電話が数多く投げ捨てられていたそうです。バッテリーが酸性であることから自然環境の汚染に繋がりますよね。
そんな状況に危惧してその国民の環境意識改革として始まったよう。だからこそ捨てるんじゃなくて、大会を通して使い古された携帯電話を集めてリサイクル。
もちろん携帯を投げることでストレスを解消する、と言う理由もありますが、ストレス解消であれば必ずしも携帯電話でなくてもよかったかもしれません。
そういう意味で環境への配慮という理由がもっともらしいですね。
ルールは?
さて、肝心の競技方法ですが、もともとのルールはどこまで遠くまで投げられるかです。飛んだ距離がスコアになるんです。
今となっては4つの種目に分かれています。
①オリジナル種目:遠投(どこまで飛ばせるか)
②フリースタイル種目:投げ方の美しさ
③チーム種目:3人1組なってその飛距離の合計を競う(チャンスは1人1回)
④ジュニア種目:12歳以下の子ども対象で飛距離を競う
補足:
*フリースタイルでは投げるまでの動き(スピン、フリップなど)も審査の対象になる。携帯を落とすと失格。
*チーム種目では大抵男女混合で行われる。
?携帯電話投げ選手権の素朴な疑問?
Q1. 携帯電話は持参なの?
A1. 基本的には主催側が用意するようです(携帯によって個体差があるため)。
Q2. 参加資格は?
A2. ないです。どの年齢層の型でも参加可能のようです。
Q3. 世界記録はありますか?
A3. はい、あります。
男子の世界記録は110.42m(2014年)
女子の世界記録は42.36m(2014年)
Q4. 優勝商品は?
A4. 新しい携帯電話が贈呈されるようです。
Q5. 今年はいつ開催されるの?
A5. 8月20日にフィンランドのサヴォンリンナにて開催予定です。公式HPが出てこないのですが。
世界各地でも国内大会が催されているこの競技。
いつの日にか日本にも上陸して欲しいです。
参考:
http://mentalfloss.com/article/12292/mobile-phone-throwing-world-championships-were-yesterday
http://thecheaproute.com/12/96/mobile-phone-throwing-championships.html
文筆家、写真家、イラストレーター。学部時代のスウェーデン留学が大きな転機となり、北欧のウェルビーイングを身体で学ぶべく、ノルウェーとデンマークの大学院に進学。専門は社会保障、社会福祉、移民学。2021年6月両国にてダブルディグリーで修士号取得後、帰国。現在は、アニメーション業界に飛び込み、ストーリーテリングの観点から社会へ働きかけるべく活動を広げている。フリーランスとしても活動している。又、北欧情報メディアNorrから派生した「北欧留学大使」を主宰し、北欧留学支援もしている。
■これまでの活動歴:「令和未来会議2020”開国論”(NHK)パネリスト出演」、「デモクラシーフェスティバル2020(北欧5カ国大使館後援)イベント主催」、その他講演多数