日本で海外からの人に会ったとき、海外旅行中に現地の人と話すとき、みなさんは何語を話しますか?
日本語が通じるはずも無いので、とりあえず英語でコミュニケーションをとる人も多いのでは無いでしょうか?
そんな国際言語とも言える英語について、北欧ではどこまで通じるのでしょうか?
非英語圏で一番英語が流暢なスウェーデン
日本では英語能力を測る指標として英検やTOEIC、TOEFL、IELTSなどが広く知られていますよね。
世界にはそうした英語力を測る指標がいくつかあります。今回はその中からEducation First(EF)からのデータを見てみましょう!
2018年に発表されたランキング(アイスランドは対象外)ではなんと、、!
スウェーデンが堂々の一位でした!!
EFでのランキングは世界88ヶ国・地域の130万人を対象にランキング化されたものです。あいにくアイスランドが調査外になっていますが、他の北欧諸国もみてみましょう!
トップにはヨーロッパの国が多いですね。気になる北欧の順位は、
01 スウェーデン
04 ノルウェー
05 デンマーク
08 フィンランド
いずれの国もトップ10にランクインしていますね。アイスランドも同じく英語能力が高い国として知られています。↓第二言語として英語が広く話されています。
https://visitreykjavik.is/yes-we-speak-english
ちなみにシンガポールでは英語も公用語になっていますが、母語ではないため対象になっているそう。
英語ができない国という印象が強い日本ですが、残念ながら49/88位でした。
北欧勢はなぜこんなにも強い?
「英語が出来れば世界中で仕事ができる」
「英語は70億人と友達になるツール」
とかとか、英語の汎用性についてはよく言われることですよね。
事実北欧の人たちでアメリカ、イギリスなど英語圏に移住する人は数多くいます。では、なぜこんなにも北欧の人たちは英語を上手に使いこなせるのでしょうか?
本題に入る前に、素朴な疑問について
「そもそも北欧って何語を話すの?」
北欧に留学してました、と言うと必ずと言っていいほどこの質問をされます。答えは「それぞれの国の言語を話します」です。
スウェーデンならスウェーデン語、
アイスランドならアイスランド語、、、、
北欧5カ国とも固有の言語が母語になっています。それぞれの言語の関係については下記の記事をチェックしてくださいね!
北欧人が英語に強い理由の背景としていくつか挙げられますが、その大きな理由にそれぞれの国の言語があります。
少し難しい話にはなりますが、言語は大きなグループに分けられます。英語はゲルマン系に分類されます。このゲルマン系の言語は、北ゲルマン、西ゲルマン、東ゲルマンにさらに分かれます。
この中で英語は西ゲルマンに属しますね。ここには他にドイツ語、オランダ語などが含まれます。それで、北欧言語(スウェーデン語、デンマーク語、ノルウェー語、アイスランド語)は北ゲルマンに属します(東ゲルマンは現在話されていません)。
もうお分かりですね。言語系統が近いということは文法が近かったり、単語も似ていたります。
今回のランキングで上位にあったオランダやドイツは英語と同じ分類の西ゲルマンの言葉を話します。
北欧言語でフィンランド語だけ全く別の言語(ウラル系統)ですが、フィンランドについては小国であるがゆえに英語を伸ばす必要がある、という理由が強いかもしれません。
北欧の人たちはかなり綺麗に英語を話します。聞き取りやすいです。
北欧の人同士での会話でも英語が使われることもしばしば。旅行するときも、留学するときも英語を使えば問題ないですよ!
参考:
https://www.efjapan.co.jp/epi/
文筆家、写真家、イラストレーター。学部時代のスウェーデン留学が大きな転機となり、北欧のウェルビーイングを身体で学ぶべく、ノルウェーとデンマークの大学院に進学。専門は社会保障、社会福祉、移民学。2021年6月両国にてダブルディグリーで修士号取得後、帰国。現在は、アニメーション業界に飛び込み、ストーリーテリングの観点から社会へ働きかけるべく活動を広げている。フリーランスとしても活動している。又、北欧情報メディアNorrから派生した「北欧留学大使」を主宰し、北欧留学支援もしている。
■これまでの活動歴:「令和未来会議2020”開国論”(NHK)パネリスト出演」、「デモクラシーフェスティバル2020(北欧5カ国大使館後援)イベント主催」、その他講演多数