北欧と日本を比べると色んなことが見えてくる。以前の記事では面積についてみてきました。地図帳ではあんなに大きく見えたグリーンランドが実はそこまで大きくなかった!日本と北欧の国を比較したとき、同じくらいの面積の国が多くてどこか親近感が湧きますね。
まだ読んでない方は、ぜひチェックしてくださいね!!
さて、今回はそんなところで人口に焦点を当てたとき、どんな違いが見えてくるのか。
日本の人口は1億2670万人で、世界では11番目に人口の多い国です。大都市東京だけで1400万人ほどいるので、その規模感がわかるのでは?
worldatlasというサイトよると、世界の都市の中で東京の人口は世界で一番だそうです(ちなみにこれは東京都市圏なので、東京都の人口ではない)。
確かにロンドンやパリなど世界の名だたる都市に行ったことのある僕ですが、東京ほど過密な街はないんじゃないかってくらい、東京ってどデカイ街だと感じました。
それに反して面積は37.8万㎢、世界で62番目です。要は人口密度が大きい国が日本なんですね。
では北欧は?
人口が多い順から。
こうして北欧と並べると日本の人口の多さがわかりますね。この中だとスウェーデンの面積が一番大きいですが、その人口は日本の1割にも満たない。
そしてそのスウェーデンの人口の半分近いのがデンマーク、フィンランド、ノルウェー。こうして比較してみるとアイスランドのその規模の小ささが浮き彫りになりますよね。
日本ともっと比較してみる
北欧の人口とその規模感がわかったところで、日本ではどれくらいなのかについて。
まずはスウェーデン🇸🇪から。
上記の表の通り、スウェーデンの人口は1027万人。これを日本の自治体レベルで比較すると、、
北海道(530万人)+ 福岡県(510万人) ≒ スウェーデン(1027万人)
日本を代表する都市を2つ足し合わせるとスウェーデンの人口になるんですね。
※ここでいうストックホルムとは市内を表します。ストックホルム圏だと234万人です。
次はデンマーク🇩🇰
兵庫県(550万人) + 少し ≒ デンマーク(579万人)
「少し」というのが大雑把ですが、一番近似した都市は兵庫県でした。
続いてフィンランド🇫🇮
兵庫県(550万人) ≒ フィンランド(552万人)
フィンランドは兵庫県の人口とすごく近いですね。
ノルウェー🇳🇴は?
北海道(530万人) ≒ ノルウェー(533万人)
そして最後にアイスランド🇮🇸!
都道府県で一番人口が少ない鳥取県でさえ50万人は超えていて、アイスランドの35万人に近い所はない!ということで東京23区に目を向けてみると、ちょうど良い地域がありました!それが、
新宿区(35万人) ≒ アイスランド(36万人)
都庁のある新宿区と同じ人口規模なアイスランド。やっぱり小さい国ですね。
これまでの国別の比較を下にまとめました。
続いて、各国の首都の人口比較!
首都だけ聞くと知ってる名前は多いはず!
下の表を参考に国名と首都も一致させて下さいね。
各都市のHPを参照した結果、こんな感じの表になりました。
これを日本に当てはめるとどれくらいの規模感なのか?
まずはストックホルム🇸🇪から。
日本で96万人に近いのが、千葉市です。千葉県の県庁所在地ですね。
千葉市(98万人) ≒ ストックホルム(96万人)
続いてコペンハーゲン🇩🇰
鹿児島市(60万人)≒ コペンハーゲン(63万人)
ヘルシンキ🇫🇮はコペンハーゲンとほぼ同じ人口なので、
鹿児島市(60万人)≒ ヘルシンキ(65万人)
ノルウェー🇳🇴のオスロは、
足立区(69万人)≒ オスロ(68万人)
最後にアイスランド🇮🇸の首都レイキャビクですが、
文京区(16万人)≒ レイキャビク(13万人)
レイキャビクの人口が少なすぎて知名度のある地名だと東京都文京区が近いようです。
先ほどの近い都市を付け足すとこうなります。
左から3つめの「首都人口率」というのは、その国の総人口に占める首都の人口の割合を指します。割合が低いほど人口が分散されていて、高いと都市部に集中していることがわかります。
だいたいどこの国も10%前後の人口が首都に密集していることがわかりますね。そんな中、注目したいのがアイスランド。首都レイキャビクに40%近くの人々が生活していることになります。
北欧の規模の小ささ
このように日本と比較してみるといかに北欧が小さい地域であることがわかりますね。北欧の人口を全て足しても、2700万人ほどにしかなりません。
それでも、IKEAやLEGO、Spotify、marimekkoなど様々な分野で世界を牽引する企業、ブランドが数多くあるというのは北欧の凄さと言えると思います。
参考:
https://www.worldometers.info/world-population/population-by-country/
↑世界の都市別人口ランキング
http://www.toukei.metro.tokyo.jp/juukiy/2019/jy19000001.htm
↑東京都統計局
https://www.stat.go.jp/data/chouki/02.html
↑都道府県別人口(総務省HPより)
↑スウェーデン統計局
↑デンマーク統計局
http://www.stat.fi/tup/suoluk/suoluk_vaesto_en.html
↑フィンランド統計局
https://www.ssb.no/en/befolkning/statistikker/folkemengde
↑ノルウェー統計局
https://www.statice.is/statistics/population/inhabitants/overview/
↑アイスランド統計局
文筆家、写真家、イラストレーター。学部時代のスウェーデン留学が大きな転機となり、北欧のウェルビーイングを身体で学ぶべく、ノルウェーとデンマークの大学院に進学。専門は社会保障、社会福祉、移民学。2021年6月両国にてダブルディグリーで修士号取得後、帰国。現在は、アニメーション業界に飛び込み、ストーリーテリングの観点から社会へ働きかけるべく活動を広げている。フリーランスとしても活動している。又、北欧情報メディアNorrから派生した「北欧留学大使」を主宰し、北欧留学支援もしている。
■これまでの活動歴:「令和未来会議2020”開国論”(NHK)パネリスト出演」、「デモクラシーフェスティバル2020(北欧5カ国大使館後援)イベント主催」、その他講演多数