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ノルウェー / Norway 北欧留学大使

[北欧留学大使 #3] 大沼すず音さん:ノルウェー ・オスロ大学(学部交換留学)

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※2020年6月28日の情報です
※実際の投稿はコチラ

ノルウェーで働いてみた

今までオスロを紹介してきましたが、実は現在オスロから車で1時間の、ドはつかない程度の田舎でファームステイをしています。
住み込みで農作業を手伝う代わりに住居と食事を提供してもらう形式です。

今回はコラムとして、農家のノルウェー人の下で働くという経験を元に、ライフとワークが融合した彼らの生活について気付いたことをシェアしたいと思います。
のどかなノルウェーらしい写真も添えて。

フレンドリーなホストに迎えられ、素敵なおうちに感動していたら「6時間くらい働いてくれたらとっても感謝する。でも自分がリラックスすることを優先して欲しいから自由に調整して。いつでもオフを取ってもいいよ。」と言われました。
働くことを目的に来ていた自分が、生活を楽しむことに目を向けさせられた瞬間でした。
その言葉通り、夕方17時には作業を切り上げて夕食の準備をお庭で始めます。
なるほどこうしてバランスをとっているのか。
ワークを頑張りすぎてはライフが疎かになる、ワークの時はタスクベースでストイックに。
ここで学んだのは、自営業ならではの柔軟な働き方というよりも、自分のために人生を楽しむことを最優先とする考え方でした。

これは企業で会社員として働く人に対しても同じことを感じます。
社員は給与アップやスキル向上を目指して転職することが一般的で、会社側も転職したい社員を引き止めてはお互いの生産性が落ちると考え社員の転職希望に賛同するそうです。
また日々の仕事も、一日のやるべきことを終えたらよし、残業したら翌日は早めに帰宅してよし、など社員を信頼する文化が根付いています。
仕事も個人の自己実現の一部として、無理なく活用できる制度や環境が整っていると感じました。
以前現地企業にインタビューした際に、人事の方が言っていた「社員のLife,Familyが優先」という言葉も印象に残っています。
その会社は社員ファーストの理念を貫くべく、他国の大きな企業からノルウェーに独立・移転して始まった会社でした。
社員の方は男女関係なく育休を取り、プロジェクトベースで個々人のタスクを補いながら、みんなが家族第一人生第一で生き生きと働ける環境が整っていると感じました。

こうして個人が自己実現に集中できている環境を目の当たりにすると、ノルウェーを始め北欧諸国が幸福度ランキングで常に上位ランクインするのも納得です。
これらは社会福祉が充実しており、生活基盤が保証されて選択肢が増えたからこその生き方・働き方であるとも思います。
そしてみんなで働いて税を納めるから社会保障もみんなに行き届く。このサイクルが福祉国家と呼ばれる北欧諸国の基幹システムだと考えています。


以上、ファームステイを通して気づいたノルウェーの生き方の紹介でした!
最後はまとめです!

⬛︎今週の大使: @86pippi

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※当記事は、北欧情報…
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