どうもこんにちは、NorrライターのRenです。
ノルウェーに住み始めて早くも3週間が経とうとしております。生活には慣れてきて、同時にノルウェーの物価の高さにも慣れました。コーラー(500ml)1本300円なんて普通です。
そんなノルウェーでの暮らしを通して知った消費税率について今日はご紹介します。
まずノルウェーと聞いて何を思い浮かべますか?
「自然!!」
「フィヨルド!!」
「物価高い!!」
こんなところですか?全部正しいです。
僕の家のそばには羊の放し飼いをしている土地があります。(おそらく)ノルウェーで2番目に有名なフィヨルドが僕の住む街の近くにあります。そして最後の物価。
「高い!!」
先程も言いましたが高いんです。ノルウェーは世界で2番目に消費税が高い国と言われていてその税率は25%です。日本の8%(2019年8月現在)の3倍以上ですよね。
ちなみに世界一消費税が高いのはハンガリーの27%だそうです。
※この記事で取り上げている消費税とは付加価値税(VAT= Value Added tax)のことで同じものとします。
日本にいるとノルウェーは消費税が高い!!とよく言われますが本当はそうではない。必ずしも25%ではないんです。
ノルウェーの消費税の本当の姿
まず第一にノルウェーの消費税は3種類に分かれています。軽減税率というものですね。
※軽減税率:特定の商品の消費税率を一般的な消費税率より低く設定するルール(引用:Intage Gallery)
①12%
②15%
③25%
①12%
交通機関利用(バス、電車、タクシー等)、宿泊費、公共放送、映画館、スポーツ観戦、遊園地など。
これといった共通点は見られませんが、こうしたサービスは12%と比較的低い消費税が課されています。
②15%
飲食料品全般
パン、クッキー、パスタ、ジャム、バター、チーズなど食品に関わるものには15%の税率が掛かります。
③25%
その他の商品、サービス
①②以外のものには25%が掛かります。
観光レベルだとここには、外食、アルコールなどが当てはまります。
生活レベルであると、トイレットペーパーや石鹸などの生活用品がここに当てはまります。
消費税の対象外の商品、サービス
全ての商品やサービスに課されているわけではありません。
健康や教育に関するサービスは例外として課されていません。
又、書籍(本、新聞、雑誌など)は消費税免除の対象になっています。
賢くノルウェーを旅するには
ノルウェーの物価の高さは北欧諸国での随一です。
週末には物価の安いスウェーデンまでいってアルコールなどを買いに出かけることもあるんだとか。
観光でノルウェーに来るとなると、どうしても外食が多くなってしまいますよね。
25%の課税対象の品目を避けるため最近流行りのAirbnbに泊まって自炊してみては?
食料品を買いにスーパーを散策するのも旅の醍醐味かもしれませんね。
きっと日本にはない面白いことに気づくはず!!
参考:
ノルウェー税務省HP 付加価値税について:
https://www.skatteetaten.no/en/rates/value-added-tax/
ノルウェー関税機関HP 付加価値税免除品目について:
Intage Gallery HP 軽減税率について:
https://www.intage.co.jp/gallery/keigenzeiritsu/
文筆家、写真家、イラストレーター。学部時代のスウェーデン留学が大きな転機となり、北欧のウェルビーイングを身体で学ぶべく、ノルウェーとデンマークの大学院に進学。専門は社会保障、社会福祉、移民学。2021年6月両国にてダブルディグリーで修士号取得後、帰国。現在は、アニメーション業界に飛び込み、ストーリーテリングの観点から社会へ働きかけるべく活動を広げている。フリーランスとしても活動している。又、北欧情報メディアNorrから派生した「北欧留学大使」を主宰し、北欧留学支援もしている。
■これまでの活動歴:「令和未来会議2020”開国論”(NHK)パネリスト出演」、「デモクラシーフェスティバル2020(北欧5カ国大使館後援)イベント主催」、その他講演多数