ノルウェーに来て一週間ほどが経ちました。僕がノルウェーに拠点を移したことについてまだご存知ない方はぜひこちらをご一読ください。
一週間が経ち、2.3年前のスウェーデンでの生活が蘇ったように思い返されます。それでもスウェーデンとは違うところもあり、その辺については追ってブログにできたらなと思います。
今回取り上げたいのは、ノルウェーでの「ベジタリアン」について。ベジタリアンの人にはあまり会ってませんが、そういう人への配慮が素晴らしいなと感じてます。
サムネイルにした写真はオリエンテーションで大学側からいただいたラップ(wrap)です。3種類の味が用意されていたのですが、当然のようにベジタリアン用のもありました。
ちなみに他の味はサーモンとチキンです(ノルウェーの物価がびっくりするくらい高いので、この時初めてサーモンを食べました。)。
思い返してみると、僕が住んでいる学生寮のオリエンテーションでも同じようなことがありました。ピザが軽食として用意されたのですが、当然のごとくベジタリアン用のピザも用意されていました。
この配慮って何だろう。。
「ノルウェーでベジタリアンは普通だから?」
「ベジタリアンの人がいるかもしれないから?」
もちろん両方への配慮だと思いますが、こうした配慮って日本ではまだできてないんじゃないかな。日本ではベジタリアンが圧倒的に少数派で認知度もそこまで高くないから?
一年後に控えた東京オリンピック。
世界中から日本に駆けつけてきます。
食文化然り、宗教的なことだったり、色んなバックグラウンドを持つ人たちがたくさん来そうですね。
これまで日本は「おもてなし」を推してきました。開催地が東京に決まった選考会でも推してましたよね。来年が本当の見せ所かと思うと、その準備はできてるのかなと少し懐疑的になります。
日本の当たり前と世界の当たり前。そのギャップを埋め合わせていくことがグローバル化なのかなと思ったり。
綺麗事でしかないですが、外の世界をもう少し見ようとしてもいいのかなと思います。非日常であるノルウェーにいる身として、しっかり観察して伝えていこうと一層身が引き締まります。
文筆家、写真家、イラストレーター。学部時代のスウェーデン留学が大きな転機となり、北欧のウェルビーイングを身体で学ぶべく、ノルウェーとデンマークの大学院に進学。専門は社会保障、社会福祉、移民学。2021年6月両国にてダブルディグリーで修士号取得後、帰国。現在は、アニメーション業界に飛び込み、ストーリーテリングの観点から社会へ働きかけるべく活動を広げている。フリーランスとしても活動している。又、北欧情報メディアNorrから派生した「北欧留学大使」を主宰し、北欧留学支援もしている。
■これまでの活動歴:「令和未来会議2020”開国論”(NHK)パネリスト出演」、「デモクラシーフェスティバル2020(北欧5カ国大使館後援)イベント主催」、その他講演多数