ダーラナホースはスウェーデンを象徴する伝統工芸品で、
その人気ぶりはIKEAの商品デザインにも取り入れられたりするほど!
皆さんご存じでしたか?
ダーラナホース
1600年頃からダーラナ地方で作り続けられてきたスウェーデンを象徴する伝統工芸品。
スウェーデン語でDalahästと書き、Dalaはダーラナ地方、hästは馬という意味を表します。
ダーラナホースの歴史
元々は木こりたちが仕事終わりに遊び半分で子供に作ったおもちゃだったダーラナホース。
日照時間が短い冬、職人たちは仕事を早く終え、よくおもちゃとして子供のために彫ったそうです。
1800年頃になり、ダーラナ地方全体が経済的に厳しい状況にあった際、
ダーラナホースが生活必需品の代わりとして物々交換されるようになりました。
これを機に、ダーラナホースが生活に重要なものになっていき、
冬だけでなく年中生産され、ダーラナ地方の家内工業として盛んになっていきました。
特徴的な赤色
付近に銅鉱山があり酸化銅の赤い塗料が手に入りやすかったため、
1800年ごろからダーラナホースに使われ始めたと言われています。
カラフルな模様はクルビッツ柄と言われ、スウェーデンで古くから伝わる花模様です。
馬の形
当時馬は人々に重宝されていました。
職人たちは馬に乗って木を切りに行き、木を運ぶのに使うのも馬。
このように、馬は人々の生活に重要な存在だったのです。
また、人々が馬の従順な性格を気に入り、馬の形を選んでよく彫ったとも言われています。
これからスウェーデンを訪れる方は、
今回紹介したダーラナホースを見かける機会がたくさんあると思います。
実は日本でも北欧雑貨屋さんに置かれていたり、
スウェーデン大使館では特大のダーラナホースが出迎えてくれます。
訪問する予定がある方はぜひチェックしてみてください!
参考: http://www.dalahorse.com/
スウェーデンで約一年間過ごした後、’’日本にはない価値観を届けよう’’と、RenとNorrを開設。
世界最北端の都市を訪れたり、北極圏でトレッキングしたりと冒険が生き甲斐。