日本でも男女平等推進に向けて様々な活動が活発になってきている昨今。職場でのハラスメントの問題であったり、育児休暇の取り方なんかも議論されています。そんな「オフライン」での男女平等が推進される中、「オンライン」での男女平等に対する関心も高まっています。
みなさんが一度は使ったことがあるであろう、オンライン上の百科事典『Wikipedia』とにかくいろんな情報があって、信憑性はともかくすごく便利なサイトですよね。そんなWikipediaで近年問題視されているのが、Wikipedia内での男女不平等なんです。
Wikipediaでの男女格差って?
- Wikipediaへのコンテンツ投稿者の9割が男性
- 男性に関するコンテンツが女性の4倍以上
この数値は国や地域、言語によって変わってきますが、それでも全体としては男女間で隔たりがある。この不平等を是正させようと立ち上がったのが、スウェーデンの外務省なんです。Wikipedia内での性の格差是正を促進させるためにイベントを開催したり活動を広げています。
これまで世界60カ国がこのWikiGapに参画していて、2450人以上の参加者によって30カ国語で、27000人にも上る女性の記事がアップされました。
日本でのWikiGapは?
国際的にみてジェンダー指数が低く、男女の格差が大きい日本ではどうでしょうか?実はWikipedia内での男女間の格差は他の国に比べると低いんです。日本のWikiGapのHPによると、日本人女性について記事の割合は22.3%で、これは世界で上位にあります(詳しくはコチラ)。
とは言ってもまだまだ男女の記事の格差が大きいのも事実。ネットの情報に大きく影響される以上、こうした格差は是正されるべきですよね。
日本でもWikiGapに関する活動がなされるようになってきて、最近では9/29にWikiGapイベントがスウェーデン大使館で行われました。今後とも男女平等な社会に向けてこういった取り組みに対する認知が広まっていってほしいものです。
WikiGapに興味のある方は、コチラのWikiGapジャパンへどうぞ!記事の編集の仕方やアカウント作成の方法などが載っています。
参考:

文筆家、写真家、イラストレーター。学部時代のスウェーデン留学が大きな転機となり、北欧のウェルビーイングを身体で学ぶべく、ノルウェーとデンマークの大学院に進学。専門は社会保障、社会福祉、移民学。2021年6月両国にてダブルディグリーで修士号取得後、帰国。現在は、アニメーション業界に飛び込み、ストーリーテリングの観点から社会へ働きかけるべく画策中。フリーランスとしても活動している。又、北欧情報メディアNorrから派生した「北欧留学大使」を主宰し、北欧留学支援もしている。
■これまでの活動歴:「令和未来会議2020”開国論”(NHK)パネリスト出演」、「デモクラシーフェスティバル2020(北欧5カ国大使館後援)イベント主催」、その他講演多数