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11月6日はスウェーデン系フィンランド人の日!

今日11月6日は『スウェーデン系フィンランド人の日』なんです!でも、そもそもスウェーデン系フィンランド人ってどんな人?と思った方もいるのでは?


今回はそんなフィンランドとスウェーデンの関係性についてご紹介します。




スウェーデン系フィンランド人って?


その名の通り、スウェーデン語を話すフィンランド人を指します。「北欧の言語ってどれも似てるから珍しくないんじゃないの?」そう思った方は先にコチラの記事をご覧ください→『フィンランド語だけ仲間はずれ?』

フィンランドの公用語は言うまでもなくフィンランド語。それに加えてスウェーデン語も一部地域で話されているんです。現在ではだいたいフィンランド人の5%がスウェーデン語を話すと言われています。




なんでスウェーデン語を話せるの?


これはフィンランドの屈辱的な歴史が大きく関わっています。しばしばフィンランドの歴史はざっくり3つに分けられることが多いのですが、年代順に「スウェーデン統治時代」「ロシア統治時代」「独立後時代」です。その最初に来る「スウェーデン統治時代」とスウェーデン系フィンランド人が大きく関わっています。

1323年から1809年までの長きに渡ってフィンランドはスウェーデン王国の統治下にありました。特に南西部の沿岸地域はスウェーデン人の居住地として占拠されることが多かったようです。当時の首都であったトゥルク(Turku)もその1つ。さらに、現在の首都であるヘルシンキが開発されたのもこの時代の出来事なんです。

500年近くスウェーデンの支配下に置かれていたということもあって、知識階級などではスウェーデン語を話す人が多くなりました。この長い統治期間に、一部コミュニティーでスウェーデン系フィンランド人の根強い文化が形成されて、今だにスウェーデン語が公用語として認められています。

1809年からはロシアの統治下に置かれることになりますが、ロシア統治時代はナショナリズムの台頭からロシア語の強制を逃れるため、多くの人がフィンランド語、そしてスウェーデン語を使い続けました。

現在フィンランド(特にヘルシンキ)に行くと、街の看板や標識はフィンランド語だけでなく、スウェーデン語も合わせて表記されていることが多いです(※首都ヘルシンキ古都トゥルクのスウェーデン語表記はそれぞれ、Helsingfors(ヘルシンフォシュ)Åbo(オーボ)です)。

こぼれ話にはなりますが、フィンランドが世界に誇る児童文学作家であるトーベ・ヤンソン(Tove Jansson)さんはヘルシンキ生まれのスウェーデン系フィンランド人でした。こういう背景があって、あのムーミンの原書はスウェーデン語で書かれています。




『スウェーデン系フィンランド人の日』ってなに?


毎年11月6日は「スウェーデン系フィンランド人の日」
この日はスウェーデン王国の最盛期を創ったグスタフ・アドルフの命日で、1908年に制定されました。具体的には、スウェーデン語を話すフィンランド人の文化の継承を祝福する日とされてます。

スウェーデン系フィンランド人によるイベントがたくさん催されています。日本でも、フィンランドセンターが主催となって、『スウェーデン系フィンランド文化ウィーク』が催されています。詳細についてはフィンランドセンターのHPへどうぞ!!


フィンランドセンターFacebookページより拝借


スウェーデン語を話すフィンランド人のいる理由がわかりましたか?言語は文化と切り離せないもの。日本でのアイヌ文化や琉球文化があるように、フィンランドにもスウェーデン系フィンランド人の土着の文化が今も語り継がれているようです。






参考:

https://anydayguide.com/calendar/903

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