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フィンランド / Finland 北欧留学大使

[北欧留学大使 #15] Ayahaさん:フィンランド・ヘルシンキ大学(学部留学)

POST 6

※2021年4月11日の情報です
※実際の投稿はコチラ


Moikka~
Ayaha (@ayaha_iiris )です!今日は最後に自由に書きたいと思います。
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私は昔から頑固で負けず嫌いで、中学生の時にフィンランド留学したいと思うようになってからも、最初は案の定誰にも相手にされませんでしたが、全く気にしていませんでした。
しかしある日、言葉が出てこない私を見かねた高校の先生が「Ayahaさんは力はあるのに、あともうちょっと頑張れれば何だってできるのに」哀れな顔をして私の肩に手を置いてきました。
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私はその「あとちょっと頑張る」ことが「自由に話せるようになる」ことだとすぐに悟りました。でもそれは私にはどうしようもできないことです。「そんなこと言うなら具体的に何を頑張ればいいのか教えてよ」とその先生に心の中で叫びました。と同時に、きっと世の中には諦めなければならないことがあって、フィンランド留学は私には無理だと思うようになりました。そして必死にフィンランドに行きたい気持ちを抑え込み、「日本にも大切な人がいて、幸せに暮らしているのだからそれで充分」と自分で自分に何度も言い聞かせました。
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大学に入学する頃にはフィンランドに留学したいという気持ちすら忘れかけていました。しかしそれからたくさんの人に応援してもらい、協力してもらい、再びフィンランド留学を志すようになりました。大好きな家族、友達、先生。皆にありがとうを言いたいです。
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その後何とかvisiting studentとしてフィンランドへ行くことはできました。しかしその生活はお世辞にも順調にいっているとは言えないものでした。大学のパスワードが一人だけ作れず、それをチューターの学生に伝えられずに情けなくて泣き、オリエンテーションにも参加できなかったところから私のフィンランド生活は始まりました。その後もフィンランド生活は大変なことばかりでしたが、不思議と「日本に帰りたい」という気持ちになったことは一度もなく、フィンランドに住むことは私にとってとても自然な選択に感じられました。どんなに大変な思いをする事があってもフィンランドが嫌いだと思った事も一度もありませんでした。
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フィンランドに住んでしばらくたつと、「一緒にピクニックに行かない?」「一緒にご飯食べに行こうよ!」と声をかけてくれる子に恵まれました。最初は私の周りにいたらこの子たちにも色々迷惑かけてしまうと思って本当に仲良くしていいのかと思いましたが、その子たちは私が頼まなくてもさりげなくいつもサポートしてくれて、今では大切な親友です。きっとこれからも苦労することはたくさんあると思いますが、大好きなフィンランドにいられるだけで幸せを感じ、そしてフィンランドなしの生活を考えることはもはや不可能です。
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この一週間、きっとフィンランド語で留学したい人はそんなにいないだろうし、私の個人的な話など書く価値はあるのかという疑問を持ち続けながら書いてきました。それでも留学は本人が自分の留学に責任を持てれば「自由である」べきで、誰も誰かの留学を、人生を送る場所の選択を邪魔することはできないという思いがあって書かせていただきました。
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「責任」とは何かということは人それぞれ違っていいと思いますが、私は「自律」した生活を送り、一瞬一瞬を後悔せずに過ごすことだと思っています。「自律」は「自立」ではなく、「助け合いのシステムがあること」であり、それが生活を送る上でとても大切なことであると私は考えています。
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私の投稿はここまでになりますが、質問、コメント等あったら何でも聞いて下さい!(今日はこちらのアカウントでも大丈夫ですが、来週以降は私の個人アカウントにお願いします)
一週間ありがとうございました!
Kiitos ja hei! / Tack och hejdå!

今週の大使: @ayaha_iiris

節目の時や嬉しい事があったり悲しい事があったりするとよくこの港に来て海を眺めます。ここに来る回数が増える度に私のフィンランド生活はカラフルになっていくなと思います。
港からの景色。冬には全く違う景色が広がります。

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