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スウェーデン / Sweden 北欧留学大使

[北欧留学大使 #21] Daiki Myさん:スウェーデン・ストックホルム 大学(学部留学)

POST 5

※2022年2月12日の情報です
※実際の投稿はコチラ


5日目は、国会議事堂・裁判所・シンクタンクついてです。

今週の大使 (@mkd_aug


▼国会傍聴Riskdag :pic1-4▼
Riskdag国会議事堂へ行き、国会審議を傍聴してきました。今回はHonor Violenceに関する法務委員会の議論 (pic4)で、各政党の議員と法務大臣が出席していました。それぞれが意見陳述を行った後に、法務大臣と議員による一対一の討論に移行し議論が重ねられます。審議自体はスウェーデン語で行われますが、インターネット中継では英語字幕もあります。
スウェーデンの国会は一院制・定数349で、与党SAP社会民主労働党を中心に構成されています。
僕自身、日本の国会審議も傍聴することがありますが、日本では傍聴までに手続きなどの手間がかかり電子機器も持ち込めないのに対し、こちらでは連絡をすると素早く案内をしてくれ、パソコンやスマホも持ち込め写真撮影も自由でした。また、日本の国会はコロナ禍にあたって傍聴の自粛を要請していますが、スウェーデンでは一貫して傍聴者を広く受け入れており、”開かれた政治・議会”という理念を肌で感じました。

▽国会図書館 pic:5▽
隣接する国会図書館も訪れました。厳かな雰囲気で身が引き締まりました。

▼刑事裁判傍聴 :pic6-7▼
今回は、控訴裁判所(高等裁判所)の傍聴について書きます。僕が傍聴した公判では、殺人事件の控訴審(一審無罪・検察側が控訴)の最終弁論が行われていました。法廷は円型で、傍聴人席との間に仕切りもありません。日本のように型式ばった起立・礼もなく、一部の弁護人はZoomで参加するなど、こちらもやはり日本と比べて柔和で開かれた印象です。
殺人事件の裁判だったので、事件に関する証拠映像や捜査画像が多く示され、まるでサスペンスドラマのようでした。審理はスウェーデン語で行われますが、弁護人に声をかけて内容を説明してもらい理解することができました。
また被疑者は一審無罪のため釈放されており、法廷では目と鼻の先に座っていました。

▼シンクタンクSIPRI :pic8-10▼
ストックホルムには国際問題や民主主義に関するシンクタンク・研究機関がいくつかあり、お話を伺いに行っています(裁判所や国会のように一般に公開されている機関ではなく、オフィシャルに訪問するルートはないのでご注意ください)。
今回は、ストックホルム国際問題研究所(SIPRI)を訪問した際のことを書きます。SIPRIは、国際平和分野で世界で5番目に大きな影響力を持つシンクタンクで、研究員や図書館員の方にご案内いただき訪問が実現しました。研究内容をまとめたSIPRI Yearbook (pic10)は、国際的にも高く評価されている刊行物の一つです。
SIPRIは主にスウェーデン政府の資金援助で運営されていますが、研究内容に関しては完全に独立しているそうです。生物学・化学の専門家から、データサイエンティストまで幅広く在籍しており、軍縮・紛争解決に関して包括的に研究しているとのことでした。
とても親切にしていただき、非売品であるYearboookをプレゼントしていただくとともに、僕のホーム校である早稲田大学との連携も視野に今後も交流を続けていく予定です。

では明日👋

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※当記事は、北欧情報…
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