高税率な国として知られるスウェーデン。中でも消費税(付加価値税=VAT(Valued Added Tax)を意味します)は25%と世界的に見てもかなり高いですよね。それでも、全てのサービスや物品に対して25%が課されているわけではありません。いわゆる軽減税率が適応されています。
※軽減税率:特定の商品の消費税率を一般的な消費税率より低く設定するルール(引用:Intage Gallery)
今回はそんなスウェーデンの軽減税率について細かく解説します。旅行・留学程度の消費税率であれば基本的に網羅しています。お急ぎの方は「1分でわかるスウェーデンの消費税」へどうぞ!

スウェーデンの消費税は3段階
スウェーデンの消費税は必ずしも25%ではなくて、サービスや物品によって3段階にさらに分類されています。
①6%
②12%
③25%
①6%
- 交通機関(バス、タクシー、電車、飛行機(国内線))
- コンサート・サーカス・映画・劇場・バレエ・オペラ(これに類するチケットも含む)
- 図書館・博物館・動物園
- スポーツイベント参加費(スポーツ観戦も含む)
- 書籍(小冊子、パンフレット、リーフレット、絵本、ぬり絵も含む)
- 新聞・雑誌
- CD・カセットテープ
- 楽譜
- 地図(壁掛けの地図、地形図も含む)
②12%
- 食料品(飲み物(アルコール度数の低いビール含む)も含まれます)
- 宿泊費(ホテル・ゲストハウス・ホステル含む)
- レストラン飲食・ケータリング利用
- キャンプ施設利用
③25%
①②以外のサービス・物品は全て25%の消費税が課されます。
例えば、、
- 多くのアルコール飲料(スピリッツ・ワイン・アルコール度数の高いビール)
- タバコ
- 医薬品
- 化粧品
- ペット用品(ドッグフードなど)
- カレンダー
- ノート
- メモ帳
- オーディオブック
- メッセージカード
少し細かいですがこれらの物品には25%の消費税が課されます。
消費税の非課税対象
消費税が免除されているサービス・物品もあります。
- 歯科診療費
- 医療費(治療の一環として投与される医薬品も課税非対象)
- 教育費
などがあります。
スウェーデンの消費税は高い?
スウェーデンの消費税が3種類に分かれていることがわかりましたか?消費税率が高く思えるスウェーデンも、博物館や交通機関を利用する際は6%と比較的低い税率になっています。
それぞれの税率を意識しながら旅行・生活するのはなかなか大変ですが、少しだけ頭に入れておくと、賢くスウェーデンを満喫できるかもしれませんね。
以前取り上げたノルウェーの消費税についてはコチラからどうぞ!
参考:
スウェーデン税務署HP:「The VAT Brochure(PDF)」
こんにちは!NorrライターのRenです。学部時代の1年間のスウェーデン留学を経て、人生観が180度変わりました。現地での生活や価値観に感化され、日本にはまだまだ未知な北欧の魅力を発信したいと思い、2019年4月よりNorrを立ち上げました。現在はNorrの運営を担う傍ら、ノルウェーの大学院(2019年8月〜)にて北欧の社会保障について研究しています。趣味はカメラ、好きなアーティストはEd Sheeran、好きな映画はabout timeです!どうぞよろしくお願い致します(^ ^)