北欧と聞くと、
「高身長でブロンドでスタイルがいい!」
こんな絵に描いたようなイメージを浮かべる人もいるかもしれません。でも実際はどうなのか?スウェーデン人が必ずしもブロンドではなくなってきていることについては以前の記事をどうぞ。
スウェーデンに留学していた僕の印象としては、確かに高身長の人は多いけど、僕の周りのスウェーデン人は抜きん出て高い人は少なかった。むしろ僕(179cm)の方が高いことなんてよくありました。あくまでもスウェーデンでの話でしかないので、これを他の北欧の国に当てはめるとどうなのか。
今回はAverage.heightというサイトに沿ってみていこうと思います。
まずは男性の順位から。
上位はやっぱりヨーロッパの国で独占されていました。
ヨーロッパの国しか並んでいないように見えますが、これ世界のランキング(101ヶ国)です24位にロシアがきます。25位はイスラエルでした。日本は残念ながら63/101位。1位のボスニア・ヘルツェゴヴィナよりも13.2cmも低い。定規の長さみたいですね。
それから肝心の北欧諸国はというと。。
4位 デンマーク🇩🇰
5位 ノルウェー🇳🇴
8位 アイスランド🇮🇸
16位 フィンランド🇫🇮
21位 スウェーデン🇸🇪
でした。
かろうじてデンマークとノルウェーが上位に食い込んでますが、その他の北欧諸国はそこまで高くない?もちろん低いとは言えないのですが、かつてのような高身長と言うイメージは崩れるかも。
さて続いて、女性のランキングです。じゃん!こんな感じ
女性についても1位は北欧の国ではありませんでした。オランダは男女共に高身長と言えますね。それに次ぐのがデンマーク。男女のトータルで見ると世界で2番目に高い国と言っても良さそうです。
北欧をまとめてみるとこうなります。
2位 デンマーク🇩🇰
5位 アイスランド🇮🇸
9位 ノルウェー🇳🇴
24位 スウェーデン🇸🇪
35位 フィンランド🇫🇮
んんー。順位にばらつきがありますね。男性の時と同様スウェーデンとフィンランドは上位ではありませんね。男女のトータルでみたとき、デンマーク・ノルウェー・アイスランドは高身長と言えそう。
ついでに日本人女性はと言うと、74位でした。74/103位なので、かなり低い国に分類されてしまいます。
フィンランドに関しては少し考察が難しいですが、スウェーデンについてなら移民・難民と絡めて推測できることがあります。
冒頭で示した記事での書きましたが、スウェーデンの総人口比での外国に背景を持つ人の割合は24.9%です。こういう人たちは主に中東地域からスウェーデンにきます。ランキングから中東地域の平均身長は決して高くないので、こうした背景があって順位が下がったと考えられますね。
国の平均身長は一気に変わるものではないので、こうした社会的な側面から全体の身長が低くなったと考えた方が良さそうです。昔もスウェーデンは高身長であったはず!!
結論
デンマークとノルウェーとアイスランドは高身長の国と言って良さそう。
一方で、「北欧=高身長」と言ってしまうのは少し言い過ぎかもしれませんね。北欧の中でも国によって情勢は異なってくるので、なんでその違いができるのか、そうした視点でみていくと更に理解が深まりそう。
国や地域によってどうしてこんな違いが生まれるのか、どんな文化背景が関わっているのか、次のテーマにしてみたいと思います。
参考:
AVG.HEIGHT「Height and weight resources」 http://www.averageheight.co/
文筆家、写真家、イラストレーター。学部時代のスウェーデン留学が大きな転機となり、北欧のウェルビーイングを身体で学ぶべく、ノルウェーとデンマークの大学院に進学。専門は社会保障、社会福祉、移民学。2021年6月両国にてダブルディグリーで修士号取得後、帰国。現在は、アニメーション業界に飛び込み、ストーリーテリングの観点から社会へ働きかけるべく活動を広げている。フリーランスとしても活動している。又、北欧情報メディアNorrから派生した「北欧留学大使」を主宰し、北欧留学支援もしている。
■これまでの活動歴:「令和未来会議2020”開国論”(NHK)パネリスト出演」、「デモクラシーフェスティバル2020(北欧5カ国大使館後援)イベント主催」、その他講演多数