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オスロで活躍する在住者に聞くノルウェーでの働き方

こんにちは、NorrライターのRenです。今回はNorrインタビュー取材海外編です!遂にNorrも海外で取材をするにまで至りました。

Norrインタビュー取材海外編の第一弾として今回は、ノルウェーの首都オスロにて活躍する「吉川貴晃(よしかわたかあき)さん(以下、たかさん)」にたっぷりとお話をお聞きしました。たかさんはオスロ発のウェブブラウザを開発するVivaldi Technologies社(以下、Vivaldi社)でご勤務されています。

Vivaldi社は、Vivaldiというウェブブラウザを開発しています。個人情報を守りながら自分が使いやすいようにカスタマイズできるのが特長です。詳しい操作の仕方や実際に僕が操作方法を教えていただいて感じた良さなどについても記事になっています。コチラも合わせてどうぞ!


さて、今回のインタビューは特に「ノルウェーでの働き方」がメインテーマです。以下、6つの構成でインタビュー記事をお楽しみいただけます。

※タイトルをクリックすると、そのページまで直接飛べます。



それではどうぞお楽しみください。



ノルウェーとの出会い

アーケル・ブリッゲから眺めるオスロ市庁舎
©️北欧情報メディアNorr

たかさんは現在オスロで働かれていますが、そこに至るまでの経緯を簡単にご説明いただけますか?

もともと大阪で生まれ育って、大学3〜4年生の時にオスロ大学に交換留学していました。その時もう一度戻りたいなと思ったのですが、ノルウェーは新卒採用がないので、まずは日本で経験とお金を貯めてから戻ってこようと考えました。それでようやくノルウェーに戻ってきて、今のVivaldiでの仕事を見つけてスキルドワーカービザを貰いました。ノルウェーではスキルドワーカービザを取得して3年経つと永住権の申請ができるのですが、つい最近(2020年5月)ノルウェーの永住権を取得したという感じですね。今はこんな感じでオスロで幸せに暮らしています。

わかりました。学部時代にオスロ大学に留学したことが大きなきっかけということでしたが、そもそもノルウェーに興味を持つきっかけは何だったんですか?

小さい時からぼんやりと海外に興味があったんですよね。高校生の時に、「あいのり」っていう番組が流行ってて、この番組は若者が世界の色んな国を旅する番組で、毎週見ていました。その中のエピソードでノルウェー編があって、この時すごく印象に残ったことがあったんですね。それは男女平等政策であるとか、男性の育児休暇の取得率が高いなどで、当時で40%くらいは超えてたんじゃないかな。その時「すごいな」とか「こんな国あるんだ」って思いました。

ちょうど日本のスタンスとしては「男性の育児を推進したい」けど、「推進できていない」という現状にいて、それは今もそうだと思うんですけど、ノルウェーはそれの先を行っている印象を受けたんですね。日本が目指しているところにすでに到達している先進的な国があるんだなと思って、それがノルウェーに興味を持ったきっかけです。それで、進学した大学にノルウェーのオスロ大学との交換留学の協定があったので、チャレンジしたら選んでもらえて留学することになりました。

ノルウェーは当時からそこまで男女平等が進んでいたのは知りませんでした。当時は何を勉強していたんですか?

日本の大学ではITを主に勉強していて、留学の前後では北欧の社会福祉について勉強していました。

留学中の経験が大きくて、また戻ってきたいなと思ったということですね。

そうですね。ただ正確な決定打というか、サラリーマンとしてこっちに住みたいと思ったきっかけがありました。留学の最後にサマージョブという形で働く機会があったのですが、自分もそのチャンスを活かして仕事してみました。すごく働きやすくて、自分の時間も取りやすいし、それでいて給料も悪くない。働くときは働いて、お金もちゃんといただいて、休む時はちゃんと休んで、やりたいことはやって、みたいな。これを続けたいなって思ったんですね。

今のお話を聞いて、たかさんは行動力がすごいなと思いました。留学するのも大きな一歩だと思うし、その上で働くということでまた階段を1つ登るとなると、なかなかできる人はいないんじゃないかなと思います。そうした行動力は前からあったんですか?

自覚して積極的に「このチャンスを活かすんだ」って考えていたわけではなくて、どちらかというと無計画だったと思います。大学4年生の夏にノルウェーで仕事していたから、それって普通の大学生だとやらないですよね。その辺の危機感も薄かったと思います。

確かに、その時期は就活があったりしますよね。

悪い言い方をすると疎かにしていたし、良い言い方をすると今しかできないことをしていましたね。両面あるかもしれませんね。自分はどちらかというと行き当たりばったりだと思います。でも、ノルウェーで働く経験をするならおそらく今やらないと次はないかもなと思っていましたね。

なるほど。そうした行動力が今に至るということなんですね。


続いて「Vivaldiという会社」について
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