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デンマーク / Denmark 北欧留学大使

[北欧留学大使 #17] 修士論文特集(修士課程:Ren Matsuki)

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※2021年6月9日の情報です
※実際の投稿はコチラ


Hej!! Allihopa!!
こんにちは!松木蓮(@renmatsuki)です。今回は「修論ってどれくらい書くの?」について!

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●修さん●

_修論を書く上で必要なことは?
「どれだけ修論テーマにパッションを持って取り組めるか」が大切だと考えています。もちろん一研究である以上、自身の研究にどんな批判的視座・分析があり、それが先行研究にどう位置付けられるのかについて考える必要はあります。しかし、そのテーマに没頭できないと、自身と自信を見失うことになり、修論を書いていてしんどくなると思います。

_何ワードくらい書くの?
私のプログラムは、参考文献や付録を除いて、18,000-20,000wordsでした。見返してみると、ページ数は76ページありました。

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●山瀬さん●

_修論を書く上で必要なことは?
主体性と問題解決能力だと思います。教授とのミーティングで方向性を教えてもらったりアドバイスをもらったりしますが、解析方法や論文の書き方などを手取り足取り教えてもらえるわけではないので、教授任せではなく主体的に自分で調べて工夫しながら研究を進めることが必要だと思います。もちろんわからないことがあれば教授や同じ研究グループの研究員がアドバイスをくれます。

_何ワードくらい書くの?
物理学科はワード数に関しては特に規定はなかったと思います。私の論文は60ページほどでした。(これは平均より少し少なめのページ数だと思います。)図や表の多さによって大幅に変わると思います。

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●マコトさん●

_修論を書く上で必要なことは?
>始める前:指導教官になってほしい先生に指導を依頼し、Examinerは指導教官経由で依頼する

>執筆段階:なぜその研究をするのかという背景、Research Question、実験計画、データとデータ分析結果、結論

>修論発表前:ほぼ完成状態の修士論文を提出、発表日程を指導教官とExaminerの都合とともに調整し決定、その日までに準備して発表

_何ワードくらい書くの?
特に指定はないですが半年30hpの修論単位で本文(グラフ等のデータ抜き)30ページは超えると思います。私は一年60hpなのでまだ執筆途中ですが少なくとも本文40〜50ページくらいにはなる気がしています。実験データは本文に全て載せるわけではなく、どのデータをどういう流れで見せるか次第なので載せないデータは最後に付録(Appendix)としてつけます。
*補足:hp= högskolepoängで、直訳すると大学での獲得ポイント。一般にいう「単位」と同義です。

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●ともよさん●

_修論を書く上で必要なことは?
・自分が研究したいことを明確にすること。
・何を書くにしても論拠や合理性が必要になってくるので、どこまでそれをバックアップできるか。
・計画的に進める(思っているよりも時間はあまりないので)。
・やる気と根気を最後まで持続させること。
・個人的には論文執筆の際は自分の書きたいところから書いていくことをお勧めします。順番通りに書くのが好きならば順番通りに、理論を書くのが好きな人は理論から書き始めてみていいと思います。
・毎日”小さな”目標を立てる。(〇〇文字書く!とか。無理な目標はやる気をなくすので小さな目標で)

_何ワードくらい書くの?
私のプログラムでは具体的なワード数は決まっておらず、最低70ページというふうにページ数で決められています。去年までフォントサイズ12、行間1.5だったのですが、今年から論文のフォーマットが変わりフォントサイズ11、行間1.15になってしまったので1ページ当たりに書かなければならない字数が増えてしまってプログラム内で大騒ぎでした(笑)

ただ、最初は字数に圧倒されるかもしれませんが、書いてみれば意外といけるので、まずは何でもいいから書いていくことをお勧めします。(字数は一番目に見える成果だと思うのでやる気の持続につながります)


✂︎—-ひと言メモ—–

文字数などについては大学やプログラムによって異なりますね。大雑把な感覚として、
●社会科学系:20,000words(70〜80ページ)
●自然科学系:特別指定はなく、必要な情報・結果・分析をまとめる、
といった感じでしょうか。

文量を書くことよりも、膨大なデータ処理や論理展開、それから研究テーマと自分の興味関心の擦り合わせが大変だと思いました!

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次回は、「修論の大変なコト&良かったコト」について!

●北欧のことをもっと知りたくなる豆知識●
現代のアイスランド語は未だに古ノルド語(昔のスカンジナビア言語)に近い。ヴァイキング時代に主にノルウェーからの入植者によって社会形成が進んだアイスランドですが、島国ということもあってか、未だに古ノルド語の原型を大きく崩すことなく話されています。

■今週の大使:@renmatsuki

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※当記事は、北欧情報…
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