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ノルウェー人ってどれくらいレジ袋もらってるの?実際に調べてみた

どうも、こんにちは。NorrライターのRenです。現在ノルウェーの大学院生として北欧の社会保障制度について学んでいます。


Norrでは『Nej tack運動』が始まっていて、そういうこともあり僕の中でも環境に対する意識が変わりつつあります。Nej tack運動を始める前からもそうでしたが、すっかりレジ袋をもらわなくなりました。そして、ノルウェーに来てから2ヶ月ほどが経ってふと思ったことがありました。


「ノルウェー人って意外とレジ袋もらってる?」


毎日のようにスーパーで買い物をするのですが、意外とレジ袋をもらっている人がいる気がしたんです。北欧と聞くと、「環境意識が高い」なんてことを想像する人も多いかもしれませんが、思ったほかレジ袋をもらう人が多いノルウェー。

これを一回ちゃんと調べようと思って今回調査してみました。


その名も「Project Påse(プロジェクトポーセ)」


※Påseはスウェーデン語で「袋」を意味します。


このブログは僕自身が独自に行った実地調査の経過と結果をまとめたものです。

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Project Påseとは?


まずこのプロジェクトの狙いについて。

Project Påseは、ノルウェー人のレジ袋に対する意識調査です。

つまり、どれくらいのノルウェー人が買い物時にレジ袋をもらうのか、ということです。


概要:

  • 調査対象:スタヴァンゲル地域のノルウェー人
  • 場所:Bunnpris & Gourmet(スタヴァンゲルにあるスーパ)
  • 期間:10/7(月)〜10/12(土)午後7〜8時
  • 焦点:買い物した人のうちどれくらいの割合でレジ袋をもらうのか(有料)
  • セグメント分け:①性別(男女)②年齢(5段階)




●補足① 今回選んだ場所は、いつも僕自身が買い物をするところではなく、少し離れたところにあるスーパーを選びました。いつも利用するスーパーは僕のような海外からの学生も利用する可能性が高いということがわかっていたので、その分別をわかりやすくするためにあえて離れたノルウェー人だけが使うであろう住宅街にあるスーパーを選びました。


●補足② 調査の設定時間については、ノルウェーのアルコールに関する法律を配慮しました。以前の記事でも紹介しましたが、ノルウェーのスーパーでは扱えるアルコールの種類が限定されている上に、販売できる時間が決まっています。平日は夜の8時までであり、かつ土曜日の閉店時間が8時であったので、その時間帯に多くの人が買い物にくるであろうと見越して7〜8時に設定しました。


●補足③ セグメント分けの年齢については、
・10代
・20代
・30〜44
・45〜59
・60歳以上(シニア)
で分けました。

※年齢については1人1人聞いたわけではなく、僕自身の推測での年齢です。なので、データとして偏りがあります。あくまでも大雑把な年齢層の傾向をみるためにセグメントしました。あらかじめご理解ください。


今回調査を行なったスーパー





調査結果


1週間(日曜日はお店が開いていないので実質6日)調査をした結果です。

毎日夜の1時間同じ場所でひたすら統計を取りました。


被験者 *のべ数

  • 全体:421人
  • 男性:227人(53.9%)
  • 女性:194人(46.1%)




レジ袋Nej率

421人のなかで、レジ袋をもらわなかった人の割合(以下、Nej率(Nej=No))は、


54.9%


でした。231/421人がもらわなかったという計算になります。

半分と少しの人がレジ袋をもらわないということですね。


男女別に見ると、


  • 男性のNej率:53.3%(121/227人)
  • 女性のNej率:56.7%(110/194人)


となります。

女性の方がレジ袋をもらわない人が多かったです。


曜日によって大きく割合が異なるので、一定の傾向はみられませんでした。


レジ袋に品物を入れて持ち帰る女性(ライター撮影)




マイバック持参率

今回レジ袋をもらうかどうかということ以外にも、マイバックを持ってきているかも同時にみていました。その割合がこちらです。


  • マイバック持参率(全体):11.2%(47/421人)
  • マイバック持参率(男性):9.3%(21/227人)
  • マイバック持参率(女性):13.4%(26/194人)


こちらでも女性の割合の方が高かったです。


※このマイバックの中には、レジ袋のリユースをしている人も含まれています。以前買い物をした際にもらったレジ袋を捨てずにそのまま持ってきて、そこに買い物したものを入れている人もいました。


マイバックに品物を入れる男性(ライター撮影)




年代別Nej率

今回の調査ではざっくりと年齢の分類をしました。年代ごとにどんな傾向があったのか考察してみます。

※再三になりますが、今回は一人一人に年齢を聞いたわけではないので、データとしてかなりの誤差があると思われます。あくまでも年齢の傾向をみる指標としてご理解ください。

このグラフからわかることとして、若年層とシニア層でNej率が高いことがわかります。ただ、ここからどちらの年代もレジ袋をもらわない意識が強いと結論づけることは難しいです。以下の2ポイントの前提を抑えることが重要であると思います。


  • 若年層の買い物する品数はかなり少ない
  • ノルウェーのスーパーでもらえる袋のサイズは一律(50cm×50cmくらいと大きめ)


この2つを加味したとき、若年層が有料のレジ袋をもらわなかった理由として、純粋に買い物する品数が少ないことが挙げられます。事実、片手で持てるほどしか買わないことがほとんどでした。逆にシニア層は買い物量が多く、それでもレジ袋をもらわなかったので、レジ袋をもらわないという意識がもともと強いと考察することができます。


レジ袋を買う男性(ライター撮影)




反省点


今回の6日間に渡る調査を終えての反省点です。概要で説明した場所設定、時間設定などは特に問題はなく、想定通りになったと思います。その他で改善点はこれです。


  • レジ袋をもらわなかった人をさらに細分化して分けるべきだった


ここまで分けられていれば、より深い考察ができたと思います。今回調査を進めてきて、レジ袋をもらわない人はさらに3種類に分類できました。


  • 手で持って帰る人
  • リュックに入れて持って帰る人
  • マイバックに入れて持って帰る人


この3種類に分けたとき、「手で持って帰る人」は品数が少ないからお金を払ってまでレジ袋をもらうまでもないと考えることができます。次に、リュックサックに入れる人は、手で持って帰れないけどリュックに入るからレジ袋はもらわなかったと考えられます。そして、最後にマイバックを持参する人。あらかじめレジ袋をもらわないという意識があり、環境に配慮していることが考えられます。

このように単にレジ袋をもらわない人でも3つに分類することで、その意識の差をより深いレベルで考察できると思いました。次の調査でこの反省を活かしたいと思います。




まとめ


最後に今一度『Project Påse』のまとめを。
ノルウェー人のべ421人の動向を観察した結果、全体のNej率は

54.9%

でした。半数以上の人がレジ袋をもらわなかったことがわかりました。男女別に見ると、

男性:53.3%
女性:56.7%

でした。女性の方がレジ袋をもらう人が少なかったです。
マイバックを持参している人の割合は、

全体:11.2%
男性:9.3%
女性:13.4%

でした。これも女性の割合の方が高かったです。
※年代別Nej率に関しては、データとして誤差があるのでここでは割愛します。

Project Påse 調査結果まとめ




さいごに


今回は初めての実地調査ということで、比較的やりやすい「レジ袋への意識」について調べてみました。結果として半数以上のノルウェー人がレジ袋をもらわなかったという結果を得ることができました。これが環境意識に繋がっているとは絶対的に言えない上に、ノルウェー人全体としての意識に一般化することも出来ません。あくまでもスタヴァンゲルの一部地域での調査なので、1つの参考程度に受け取っていただければと思います。

レジ袋は石油から出来ているので、使い過ぎは環境への負荷がかかります。しかし、必ずしもレジ袋をもらうことが悪であると結論づけるのは少し危険で、利用後にゴミ袋として使う人もいればそのままリユースする人もいます(もちろん環境に配慮したゴミ袋を使うことがベストですが値段などを考慮するとなかなかそうもいかない)。

今回得られた54.9%という数字が絶対的に高いものなのかはわかりませんが、少なくとも日本よりは高い意識を持ってレジ袋を使っているといえそうです。

日本では近年有料化が進んでいるとはいえ、コンビニなどではまだ無料でもらえます。加えて少量の買い物(チョコレート1つなど)であっても、小さいレジ袋に丁寧にいれてくれることが多いです。ノルウェーが日本よりもレジ袋利用率が低いであろう理由の1つに「袋の大きさ」があるように思いました。前述の通り、ノルウェーではレジ袋の大きさが一律でかつ結構大きい。だからこそ、少量の買い物ではレジ袋をもらう人が少なくなる。日本と同じように小さい袋まで用意されていたらもしかしたら結果は変わってきたかもしれません。

大きい袋は持ち帰ってからゴミ箱の袋として使ったり用途は考えられますが、小さい袋に関してはゴミ袋には小さ過ぎてそのまま捨てられてしまう可能性が高いです。これを考慮すると、小さい袋まで用意するという心遣いがかえって環境への負荷を強めてしまっている可能性があると考えることができます。

点で物事を考えるだけでなく、線と面で物事を考えることがトータルで見たときに一番ベストな心遣いになるのかなと思いました。

今回は小さい規模での調査でしたが、これから少しずつ規模を拡大していきたいと思っています。気づいた点等あれば、下記にコメントいただければと思います。最後までご覧いただきありがとうございました。


調査終了後にレジのお兄さんに撮ってもらいました。
無事終わってホッとしたのも束の間次の日体調崩しました。

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